『元祖大四畳半大物語』。


にっかつです。

加藤登紀子の『止まらない汽車』が素晴らしい。

下宿の二階が素晴らしい。

二階の廊下が素晴らしい。

二階の廊下が主人公。

二階の廊下に漏れ出す美しい光。

もうこの構図をずっと眺め続けるためだけにこの長編映画は製作されたに違いない。

眺めのいい構図。

セット美術と照明の勝利。

前川清のヤクザに篠ひろ子の情婦。

このチープで素敵なキャスティングは今や絶対にありえない。

なんて70年代なんだ。

でも実際はギリギリアウトの1980年封切り。

時代が音も立てずに変わっていく。

もうすぐ朝シャン・デオドラント文化がやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!

曽根中生!曽根中生!曽根中生!


以下出典根拠Wikipedia

監督/松本零士 曽根中生
脚本/熊谷禄郎 曽根中生
製作/三浦朗
音楽/大野真澄
撮影/森勝
美術/柳生一夫
照明/木村誠作
録音/小野寺修
編集/山田真司
助監督/堀内靖博
出演/山口洋司 前川清 篠ひろ子 若宮大佑 原泉 関根勤 ガッツ石松 左右田一平 松本ちえこ 林ゆたか ほか
1980年にっかつ


あらすじ
青雲の志を抱いて九州から上京してきた青年、足立太は安アパート「第三下宿荘」に住みつつ、いつか大物になるという志を実現するために日夜奮闘するも報われず、無為な毎日を過ごしている。