原題は「The Silver Lings Playbook」
青空に浮かぶ雲のふちの部分=Silver Lings(逆光)。
プレイブックはアメフトの戦術を練るために作られる作戦図。
なーんとなくの意味にしか直訳出来ないケド、でも、希望溢れる、いい映画だった!!


まず、ブラットリー・クーパーに驚いた。
「ハングオーバー」や「特攻野郎Aチーム」のフェイスマン、いわゆる『青い目のいい男』イメージが覆される。
太っていてみっともなくて、ハゲの男の歴史教師に妻を寝取られてしまったというダメな男の役。
(でも、どーしてもいい男に見えてしまう。顔がいいから、、)
そのせいで精神を病み、ちょっとアブない人物を好演。



それに受けて立つのがジェニファー・ローレンス。(「Xメン」に出てた子だって後から気づいた。。)
彼女、決して美人じゃない。ジョギングしてるとこもダンスシーンを見ても体型も素晴らしいってわけじゃない。


でもそれが強みなんだろうか。
夫を心から愛していて、彼の突然の死後、反動で職場の男全員、中には女とも寝てしまっているという、プッツン度はこちらの方が高い難しい役柄を見事に演じている。

この二人が見事だから、スカッシュのように繰り広げられる会話が楽しくって楽しくって。
英語がわかれば、2人の流れ、雰囲気、もっとよく理解出来たのに…ともどかしくなった。


音楽の使い方も、フラッシュバックで描く過去の見せ方(例の妻の浮気現場)も好きだわー。

2人が目標としてるダンスがどんどん上達していくように、見ているこちらまで楽しくなって体が自然と動いてしまうように、終盤に向けてどんどん楽しくなる映画だった。

松田龍平と絶賛共演中、かたせ梨乃に久しぶりに恋しちゃったデ・ニーロと、声がとってもかわいいジャッキーウィーバー、賭け友達との関係、お兄ちゃん、姉夫婦とギャラリーみんなで2人を見守ってる感もとってもイイ!!

 最後の手紙も、あったかかったなぁ。(ほろり)

 ただ一点。


 予告で、2人のキスを流して欲しくなかった!!
 結局は結ばれるんでしょ!って見せちゃダメだよ。GAGAさん!!



75歳でゲイだとカミングアウトして、その後末期のガンと診断されるも明るく楽しく、逞しく人生を生きた父親を見つめ、38歳うだつの上がらない人生を送っていたその息子も変わっていこうと努力をする。

これが監督の実生活に基づいて作られた、ということと、クリストファー・プラマーが最年長でアカデミー賞を受賞したことなどが話題で、公開時にはちょっと期待してた。
 今年は沢山映画も観よう!と思ってるのでさっそく借りて見たのだけど。。

 

 いまいち。

 
ユアン演じるオリバーと、メラニー・ロナン扮するアナが恋に落ちる過程はとてもよかった!と思う。
 
知り合って意気投合して、連絡先を交換して、次回を考えながら別れる。
⇒電話、再会。
 
初めてふたりきりで過ごす流れ。ファーストキス。動いていく、心。
 
離れてからもずっとあの人のことを考えてる時間。
 
恋のはじまりを、実によく描いてた。

 
でも。
 
お父さんが変わっていくところは(実はこちらもちょっと中途半端やねんけど)、いい流れで見せてた。
 クールでおしゃれなお母さんのキャラと子供時代もかっこいい。
 やのに、肝心のオリバーとアナが・・・。特にアナの正体が意味不明で(そんな忙しそうでもないのに、なんでそんなに金を持ってるのか。ホテルにいるくせに何で父親は電話番号を常に把握してるんや?とか)
 オリバーに対する本気度がよくわからなくて、対するオリバーも職業である絵で表現するんやけど、かわいらしいだけで、やはり気持の流れが伝わらない。
 だからふたりが別れるのも突然やと思うし、だからこそ、なんとなーく、結局はハッピーエンドなんやろって予想出来る。ちょっと、がっかりだったなー。
 

見る前に、ユアンがメラニー・ロナンのアパートとから出てきてたとかいうゴシップ記事を見てたもんやから、実はこいつらデキてたんやろ。みたいな目でも見てしまった。あかんあかん。
昨年読んだ本(マンガ除く)は以下の通り。


 1 plus de sel,silvous plait! もっと塩味を     林 真理子


 2 死墓村の殺人                    大村 友貴美

 
 3 ジェノサイド                      高野 和明


 4 白銀ジャック                     東野 圭吾


 5 雷桜                          宇江佐 真理


 6 乱反射                         貫井 徳郎


 7 スリ                           中村 文則

 
 8 フラミンゴの村                     澤西 祐典

 
 9 悪の経典                        貴志 祐介

 
10 ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士      スティーブ・ラーソン


 11 王国                                    中村 文則

 
12 ドルチェ                        誉田  哲也

 
13 すべて真夜中の恋人                川上 未映子

 
14 ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ               辻村 深月

 
15 なぜスターバックスは最高のスタッフを育てるのか 草地 真


 16 地獄                   千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵


 17 ブルックリン・フォーリーズ              ポール・オースター


 18 マスカレード・ホテル                  東野 圭吾


 19 タイニー・タイニー・ハッピー              飛鳥井 千紗


 20 新月譚                                    貫井 徳郎


 21 L.A バイス                       トマス・ピンチョン


 22 舟を編む                         三浦 しおん


 23 川の光  外伝                      松浦 寿輝


 24 太陽は動かない                     吉田 修一


 25 迷宮                                       中村 文則

 
 26 最悪                             奥田 英朗

 
 27 あなたが愛した記憶                           誉田  哲也


 28 少年は残酷な弓を射る             ライオネル・シュライヴァー


 29 微笑む人                          貫井 徳郎


 30 殺人鬼フジコの衝動                    真梨 幸子


 31 ナミヤ雑貨店の奇跡                    東野 圭吾


 32 陽だまりの彼女                       越谷 オサム


 33 ガリレオ7 虚像の道化師                 東野 圭吾


 34 佐渡の三人                          長嶋 有


 35 海賊と呼ばれた男                      百田 尚樹


 36 百年法                             山田 宗樹


 37 進撃の森                      ジェフリー・ディーヴァー

  

 この中から、Best 5 を選びたいと思います。

 

 ブルックリン・フォーリーズ          ポール・オースター
 
 今年のベスト1だ!!読んでる間、時間がとてもとても心地良くて、残りのページが少なくなる度に、悲しい気分になったのも久しぶりだ。愛おしいフォリーズ(愚者)たちが織り成す物語は昨今のポールの作中でもかなり上位に入る名作。
 幸せに溢れたラストから暗示される闇・・・その後。あとがきで触れられている、事件の後に続く、「ある意味人生が終わってしまった男」の話が楽しみ過ぎる。
 ポールが同じ時代の作家で本当によかった。



    佐渡の三人                    長嶋 有

   地方へ納骨へ行く家族の物語を著者ならではのゆるーく、温かい流れでコミカルに描く。色んなエピソードが写真で切り取ったみたいに印象的で、生活のちょっと掘り下がったところを考えさせてくれる。好きな箇所は、インターネット検索が与える「ガッカリ」について書かれたところ。
 「ネット検索について結果を知る。⇒残念を先取りする。ということ。
 “よく”なるわけでなく、何かを回避出来るだけで、楽しくない結果をあらかじめ教え てくれるだけ・・・」
  うーん、奥が深い!!



    少年は残酷な弓を射る    ライオネル・シュライヴァー

 子を持つことを考える。結婚=子孫繁栄が必須でなくなったこの時代だからこそ先進国で豊かに暮らす我々に与えられた大問題だ。しかしその選択から広がる最悪の事態を著者は時間をかけひとつずつゆっくり丁寧に暴いていく。
 とにかく、重い。真相が明らかになる箇所からは眉間に皺寄せて一気に読んでしまった。結末がわかってながらもこの結果は、痛すぎる。それでも人は親になるし、無償の愛を求める。シーリアの無垢な存在が本当に、彼女のガラスの眼のように儚く弱々しく思う。けど1番臆病だったのは、やはりケヴィンだったんじゃないかって。色んな「覚悟」を考えた。

 

   ジェノサイド                 高野 和明

 日本の作家がこの本を書いてくれ、発表してくれてよかった。まさに、この国の人は二度と戦争をしないと決めたからこそ、だよね。世界中で出版され、多くの人に呼んで貰いたいと思う。平和ボケしている我々だけではもったいない。



    フラミンゴの村               澤西 祐典

 単純に、ただ、面白かった。まるでグリム童話のような、人の愚かさ、滑稽さ、皮肉。見事に描かれている。ヨーロッパのお話、ラストの情景、終始伝わってくる得体の知れない何かから、ドイツ人監督の映画『パフューム』を私は連想した。文もとてもきれい。

 



 今年は、前年越えで40冊は読みたいなぁ。
 「レキシ」を学びたいと思ってる今年は、たくさん歴史書を読むのが目標です。
 沢山の本、感動、知識を得たい。
 通勤時間を頑張るぞ!!