中学二年生が見たケネディ暗殺の衛星生中継 | 白鳥碧のブログ 私のガン闘病記 38年の軌跡

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私が過去に体験したことや、日々感じたこと等を綴っていきます。
37歳の時に前縦隔原発性腺外胚細胞腫瘍非セミノーマに罹患しました。ステージⅢB
胸骨正中切開手術による腫瘍全摘、シスプラチン他の多剤投与後、ミルクケアを5年間実践して38年経過しました。




その時私は中学二年生でした。
1963年11月23日は日米間初の衛星中継があるというので、前々から楽しみにしていました。
この『宇宙中継』は翌年の東京オリンピック世界同時中継のために、放送技術の画期的なイノベーションを実証するものでした。

事前の予告によれば、その衛星中継はLive放送で、ケネディ大統領から日本国民に向けてのメッセージがあるというのでした。

今でこそ衛星中継は当たり前になっていますが、当時としては画期的な出来事で、さしずめ今なら遠い宇宙の彼方がワームホールで瞬時に繋がるのと同様な感激と期待感がありました。

その日が勤労感謝の日で学校が休みだった事は、この世界史的で重大な出来事に少年がたった一人で立ち会い、解釈しなければならないという自立的な心構えが要求されたのでした。
前年夏の八ヶ岳南陵縦走とこの歴史的事件は、私の精神的自立を確固なものとして育んでくれたと思っています。
中二病ではないと思いますが・・・。

今なら中学生でもすぐにラインやメールなどで情報交換するでしょうが、当時は当然固定電話しかなく、その固定電話も中学生には気軽に使えるものではありませんでした。
例えば友達の家に電話をしても、十中八九電話口に大人が出るので何となく煙たいですよね。したがって友達同志でも互いの家の電話番号には興味はなく、友達の家に行くか翌日学校で会うかしかありませんでした。
さらに私にはこの歴史的事件は、軽々しく友人間で話すような事ではなく、一人々々がみずからの中で堪えなければならないものだという予感がありました。
物事を事大に捉える中二病でしょうか?


私は寝坊助だったので放送の始まるAM8時58分ぎりぎりにTVのスイッチを入れたと思います。
するとテレビ画面に映ったアメリカのアナウンサーは伏し目がちで顔が暗くひきつっていました。
同時通訳なのかどうか分かりませんでしたが、はっきりした日本語で放送していました。


『日本の皆様に悲しいニュースをお伝えしなければなりません。ケネディ大統領は日本時間23日午前4時ごろテキサス州ダラス市で銃弾に撃たれ死亡しました』

たしか私はもう唖然としてしまっていたと思います。

ケネディ大統領はおそらく日本中の中学生に尊敬されていたでしょう。
その尊敬されている大統領が、先進国中の先進国のアメリカという自分の国内で、パレードの最中に公然と暗殺されるなんて、私の中でアメリカという燦然と輝く偶像の中に、底無しの闇が内在されているように見えました。

あのリンカーンが…、奴隷解放とゲティスバーグの演説をした日本でいえば幕末の大統領が、フォード劇場で青年ブースによって暗殺されてしまうようなアメリカの暗部が、20世紀の教育による大啓蒙時代の真っ只中で繰り返されるなんて、人間は救いようのないものなのかと自問自答したのを覚えています。
ホラホラやっぱり中二病か?

ケネディ大統領の国葬の時、日本から時の総理大臣、池田隼人が参列したのですが、池田総理大臣が参列者に挨拶をした時、(ジャクリーン夫人に対してだったか?)白い歯を見せながら会釈をした事が諸外国の人々の批判の的になりました。

中学生の私たちにとって、文化の違いは非常に重いものだということをはっきりと知る機会となりました。

日本人或いはアジア人は、悲しみにくれる人に対して、微笑を以て接するのが常識だったのです。それは観音や仏像を有する私たちアジア人の優しい心遣いだったのですが、暗殺の喧騒の中で理解される事はありませんでした。
さらに日本国内でも最大野党の厳しい批判にさらされました。私はその野党を大変卑しいと思いました。

この後ケネディが不本意にも遺していったベトナム戦争で、多くの北ベトナム人が(老若男女も含めて)アメリカのソルジャーの尋問に対して、白い歯を見せながら答えた事が、不遜だということで殺されました。ベトナムの人々からすれば最大限の対応だったのに、アメリカ人は遂に池田隼人の真心から学ぶ事がなかったのです。

そしてその最大野党は、55年体制終焉とともに一度は消滅の淵をさ迷いましたが、現在ではその相似形の野党が野党第一党となりました。
その党首は東日本大震災の津波による原発大事故の時に『直ちに人体に影響はない』と逃げ、放射能測定装置の【スピーディー】の存在をもひた隠しにして、多くの放射能被爆者を生みました。


ケネディ大統領を銃撃したのは公式にはオズワルド単独犯行だということになっていますが、そんな公式見解を信じる者は誰もいないでしょう。

ケネディ大統領の前任者、アイゼンハワーが大統領職離任の演説をした時、彼が最も危惧していたのは軍産学複合体、通称軍産複合体によるアメリカと世界の支配でした。

ケネディ大統領は内村鑑三著『代表的日本人』の上杉鷹山を尊敬していたといいます。鷹山は領地返上寸前の米沢藩を「質素倹約」を旨として甦らせた幕藩史上希に見る名君で、鑑三の著作で世界に知られています。
『代表的日本人』は、鑑三が愛読したエマソンの『代表的人物』に触発されて書いたものです。

質素倹約を旨とした自足的な国家では、軍産複合体などは最小限の必要悪で留めるしかありません。

ケネディ大統領暗殺の黒幕はこの軍産複合体だと思います。
CIA・FBIそして時のホワイトハウスも軍産複合体に抗う事はできません。

私のこの結論は正しいと思いますし、またもし間違っていても【それは】、銀河系の中心部にある巨大ブラックホールに酷似するものだと思います。
やがては全てを飲み込んでその本体を滅ぼしてしまうでしょう。



CIAやFBIが存続する限り、たとえ当時の関係者がすべて死に絶えても、真実が明かされる事は決してありえない事だと思います。







今日の話は昨日の続き今日の続きはまた明日






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