今日はニッキの日 | 白鳥碧のブログ 私のガン闘病記 38年の軌跡

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私が過去に体験したことや、日々感じたこと等を綴っていきます。
37歳の時に前縦隔原発性腺外胚細胞腫瘍非セミノーマに罹患しました。ステージⅢB
胸骨正中切開手術による腫瘍全摘、シスプラチン他の多剤投与後、ミルクケアを5年間実践して38年経過しました。



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   私が小さい時、ニッキが大流行していたようです。
駄菓子屋さんや、根岸の公設市場のお菓子屋さんでも、ニッキのアメで溢れていました。確かカバヤや明治、森永、グリコなどの有名メーカーのアメに比べると、安かったのでしょう。あまり好きではなかったのにニッキの記憶が強いのは、そんな理由だったのかも知れません。

   そしてニッキのアメは、舐めると口の中がニッキの味でいっぱいになってしまって、なかなか消えないのでした。
いささか食傷気味だった記憶が強く残っています。(それでもあれば舐めました)

   シナモンという大層なものがあり、何かオシャレな物らしいのですが、香りを嗅いで見たらあのニッキの香りで、私にはあまりオシャレではありません。

   生八ツ橋が非常に美味しいというので、京都の物産展の時に買ったのですが、ニッキの香りでどーも君でした。

    ニッキはクスノキ科のニッケイから採られるもので、漢字では肉桂と表記されることから、ニッケイ→ニッキとなったということです。


クスノキやニッケイは同属でクスノキは、
Cinnamomum  camphora  Sieboldi (シーボルト)

ニッケイは
Cinnamomum  loureiri  Nees  です。

   クスノキ属の属名はシナモムム、つまりシナモンなんですね。クスノキの種名はカンフォラ→カンフル(鎮静剤)

   ニッケイの種名はローレイリ→(ローリエの)という意味だそうです。

   昔は昆虫標本の保存にはクスノキから採った樟脳を使っていました。安価な化学合成のナフタリンやパラゾールが出来てからは、樟脳は高価で持ちが短いので、昆虫標本用には使われなくなりましたが、母は着物のタトウ紙には樟脳を使っていました。なんといってもあの薫りは素晴らしいですからね。

   クスノキといえば、奈良法隆寺の百済観音をはじめとした仏像は皆、クスノキの一本彫りとのことです。

   そしていよいよ真打ち登場です。
クスノキもニッケイもヤブニッケイも皆、あの『うつし世に浄土の碧舞う姿』のアオスジアゲハの食草です。

   私達人間とアオスジアゲハが、お互いにクスノキから大きな恩恵を受けているなんて、とても素敵ですね。




『うつし世に~』の句は水原秋桜子氏の

『うつし世に浄土の椿咲く姿』から使わせていただきました。