
私はミルク療法に正確な生存率や詳細な論理性を求めませんでした。
なぜならミルク療法は医師ではない人が主宰し、設備もマンションのフロアーで、粉ミルクを飲んでマッサージを受けるだけなので、設備的にも科学的な論理的証明を求めるのは無理だったからです。
また主宰者がこの療法の根拠としていた千島喜久男博士の「小腸造血」の理論は、可能性は有しているが、現時点で立証できていないという点で 、私自身が強く標榜すべきではないと思ったからです。

それならなぜ現代医学には厳格な態度をとったかというと、現代医学には「厚かましさ」が紛々としているからです。
医師は絶対にそんなことはあり得ないというでしょうが、結果助からなかった患者さんに対する治療が本当に妥当だったのか、あるいは「治験」(実験台)のカテゴリーに踏み込んでしまっていたのか、いつも素朴な疑念を感じるからです。
現代医学のガン治療は確実に進歩しているといいながら、2016年1月末の時点で全ガンの10年生存率は58%だと発表されましたね。
私の印象ではほとんど進歩していないように思えます。またなぜこれまでは5年生存率だったのが10年になったのでしょうか。今になってやっと乳ガンの実態がわかったということでしょうか。
ミルク療法では30年も前から乳ガンは10年のスパンで見なければならないといわれていました。
さて58%ということは、つまり42%の人は10年生きることはできないということになります。

このデータからⅡ期以上の患者さんは、医学的標準治療の他に、何らかの自己免疫力を高める【食養生】のような長期継続的なケアが必須です。
やがては抗がん剤の投与回数と生存率も出してもらいたいと思います。。
【治療の前】に個人差などという姑息な文言を使わずに、必ず厳密な治療法のロードマップを示すべきです。
いつまでもいつまでも抗がん剤を投与されれば、患者さんが抗がん剤をやめたいと思ってももう引くに引けないところにまで追い込まれてしまうのは容易に想像できるのではないでしょうか。
最近報道などでガンで亡くなる有名人が目立ちますが、みな賢明な方々なのに亡くなるまで抗がん剤が投与されているように思います。
抗がん剤は投与すればするほど、自己免疫能力が破壊されて行きます。臨界点を過ぎれば自己免疫力は完全に失われ、再起は不可能です。
私の場合でもデータどおりに抗がん剤を投与していたらデータどおりに短時日で再発して死亡していたでしょう。

私はこれでもある配慮からミルク療法を荒唐無稽といっていますが。実は助からない42%の患者さんが受けた標準治療の方がよっぽど荒唐無稽な治療法だと思っているのです。
約半数近い患者さんが助からないという治療法が、権威をもって行われているという医学的精神風土が荒唐無稽でないとしたら、一体何を荒唐無稽というでしょうか?
現代の医学界の人材は、実に42%の患者さんが【治療の末】に亡くなるまで、その治療法が危ういものだと気がつかないほど、センシビリティーに欠けているのでしょうか。

30年前の私の主治医はそのセンシビリティーの備わった方だったのです。私はその岩手医大第三外科の医師に巡り会わなかったら、長くても29年前にこの世を去っていたことは間違いありません。
私の主治医は心ある理想的な医師でしたが、病院経営的にはどうだったでしょうか。現在のガン治療医師が病院経営に長けていないことを切に望みます。
今日の話は昨日の続き今日の続きはまた明日
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