ツール・ド・フランスとガン3 | 白鳥碧のブログ 私のガン闘病記 31年の軌跡

白鳥碧のブログ 私のガン闘病記 31年の軌跡

私が過去に体験したことや、日々感じたこと等を綴っていきます。
37歳の時に前縦隔原発性腺外胚細胞腫瘍非セミノーマに罹患しました。ステージⅢB
胸骨正中切開手術による腫瘍全摘、シスプラチン他の多剤投与後、ミルクケアを5年間実践して30年経過しました。





昨日の記事でランス-アームストロングのガンは、【セミノーマ】という分類のものとお話しました。                                                      
【セミノーマ】も【非セミノーマ】もともに胚細胞性腫瘍とよばれるもので、男性は睾丸内の精子のもととなる胚細胞が変異して腫瘍化するものです。                                  
女性もまた卵巣内の卵子のもととなる胚細胞が腫瘍化して発症します。男女とも胎児の時にその因子があり、40歳以前に発症するものです。ガンとしての発症頻度は十万人に一人の割合です。                                  




 
【セミノーマ】は抗がん剤のシスプラチンが非常に良く効き、五年生存率は90%です。ランスははじめ他の薬剤を勧められたのですが、みずからシスプラチンの情報を集め、シスプラチンによる化学療法を受けました。
シスプラチンによる化学療法は、私も受けましたが、吐き気や脱毛などの副作用がきわめてきつく、当然食事は取れませんし、また取ってもすぐに吐いてしまいます。
吐くたびに口を拭くティッシュの香料が鼻に付いて更に気持ちが悪くなりました・





私がランスに共感するのは、その積極的
な能動性です。たしかに1996年頃にはシスプラチンは完全な評価が確立されつつあった時期でしょうが、脳転移というマイナスファクターも恐れずに、シスプラチンでつきすすんだ推進力は、さすがに常日頃自分だけを恃みとして生きてきた人間の迫力が伝わってくるようです。                          
ランス-アームストロングはこのあと7連覇を成し遂げるのですが、ドーピングを疑われ永久追放になりました。のちにみずからドーピングを告白します。                                         





1997年ガン撲滅を目指すlivestrong財団を設立、世界各国で啓蒙活動を行っています。私はランスの内面を良くは知りませんが、【いつだって地上に落ちる猫さながらに立ち直る  】まるでエマソンの「セルフリライアンス」を読むようです。                                     






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