せかせかと落ち着かない私




ベランダから
籠の中の白い鳥を片手でつかんで

まだ夜が明けきらない
薄暗い空へと放す








鳥はパサパサと飛び
電線にとまり


小首をかしげてこっちを見ている






後ろでダンナが

「あーあ、お前、かわいそうだろ。
あいつが今さら外でやっていけるのか?」
と言う






私はイラだち
「なによ。自分は世話ひとつしないくせに」
と思う














なぜ鳥を放したのかは
わからない




世話が面倒になったのか

いずれは目の前で死んでしまう鳥を
見ていたくなかったのか







わからないけれど

胸の中にいつまでも残る


罪悪感?




自分の都合で
やってはいけないことをやってしまったような



それを
「私は悪くない」と
正当化しようとする自分の存在を感じる


胸がむかつくような
ねじれるような











こんなのイヤだと
強く願って目を覚ました










あの鳥はなにを象徴するのだろう















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