7月の読書メーター
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ナイス数:146

墨のゆらめき墨のゆらめき感想
ホテルマンの続力は招待状の宛名書きを依頼する件で、遠田薫と彼の才能溢れる文字に出会う。遠田の距離の詰め方に巻き込まれるうち、ともに代筆屋をする羽目に。平凡だが幸せな半生を歩んできた力は、私にもすごく近い(そこまで性格は良くないが)才能と魅力の塊の遠田と、お互い惹かれ合うのは必然? べたべたしすぎないでも幸福な空気感と、遠田の壮絶な過去。遠田に惹かれる者が多ければ、妬む者も。末山組と遠田夫妻との出会いは、やっぱり彼が引き寄せたのだろう。二人のそれからを、ぜひ読みたい。書の描写にも引きつけられた。
読了日:07月04日 著者:三浦 しをん


僕と先生僕と先生感想
10年前に読了日だけあり、感想なし。 二人のビジュアルを妄想しつつ、さらっと5話+おまけ読了。 隼人=ホームズ、二葉=ワトソンに対するレディバード=A.アドラー登場! 智と理の隼人と、情と正論の二葉。お互いを補いつつのナイスペアが、殺人のない日常の事件を解決していく。ウィットの中に毒も混ぜる、猫的な隼人に圧倒されるが、二葉あってこそ。「決めつけて切り捨てちゃダメだ」二葉のまっとうさに救われる。どれもいいが、「優しい人」「差別と区別」がより好きかも。
読了日:07月11日 著者:坂木 司


墓じまいラプソディ墓じまいラプソディ感想
現代は、歴代墓守を生み出せるほど余裕のある時代ではない。少子化になっても自分の名字にこだわる平成男って、いったいどうなってるの? 身勝手の塊中林家風家族には、絶対近寄りたくない。その点 嫌われ者だった壱郎の変化は好ましく、昔のだらだら会合の利点もなるほどと思える。選択的夫婦別姓で解決できる問題は、どんどんすれば良し。男の気付き・諦め一つ。 自分は何もせず昔を美化する男たちの情けなさ、老害政治家に通じる。比べて、手作り作品をフリマで売りさばく熟女コンビや住職他、女性たちの軽やかさ、真の成熟さよ!
読了日:07月22日 著者:垣谷 美雨


777 トリプルセブン777 トリプルセブン感想
あれだけ残酷描写が続き、次々人が死に、最後のこの爽快感、感動、涙は一体何なのですか!? 今回も不運な天道虫は、簡単すぎる仕事のはずが巻き込まれ、追われている女性を救う羽目に。悪名高い乾の正体がまさか! コーラとソーダの非業の死に涙。他人と比べるな、恩は返せ。正義は勝つ? シンプルな真理が効いている、ジェットコースターノベル。シリーズごと再読したいです。
読了日:07月30日 著者:伊坂 幸太郎

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 水色カエル・スカイの消息は 不明です・・・