5月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1336
ナイス数:156

シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本)シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本)感想
ホームズファンで全編読んでいる(忘れたもの多数)ので、どんな感じのオマージュか、いろんな登場人物は?と期待して読み始めた。 開けてみれば森見ワールド全開で、寺町とベーカー街のパラレルワールドに目が回ったり? 凡人が雑に読んでもすっきりわからないのが森見作品と納得し、ロンドンと京都、好きな二つの都市の空気を感じられて満足、とします。…ドイル氏とワトソンをリスペクトして?的な記述の真意は?
読了日:05月06日 著者:森見 登美彦


荒地の家族荒地の家族感想
芥川賞受賞作は 私では楽しめないものが多く、たまに読む程度。本作は東日本大震災10年後の被災地で、息子と自分の母と暮らす植木職人が主人公。 次々に災害が起こる日本では、無関係の人には 古いものから忘れられてしまう。だがたとえ復興したかに見えても、人々の傷は消えず生活は戻らない・・・ラスト 当時の記憶やいろんな感情を抱えつつ 自分の体を酷使するのが生の証のような主人公が、一夜にして白髪になってしまう。げらげら笑う小学生の息子は、少し彼に心を許したという表現?それとも?
読了日:05月13日 著者:佐藤 厚志


コンタミ 科学汚染 (講談社文庫 い 137-2)コンタミ 科学汚染 (講談社文庫 い 137-2)感想
疑似科学、ニセ科学。宗教は信じなくても、科学的根拠があると聞くと信じたくなる人の、なんと多いこと!(チコちゃん風 かくいう私も)信じて効果があると思えば、それは自由。そうなったら、宗教と同じに思えてきてしまう。だがどちらも、絶対儲けようとしてはいけない。でもほとんどもしくは全部がそうなのが、現実なのだろう。 「科学はこの世のすべての人間に等しく同じものを見せる」再現性こそが、科学。※注 効果は個人差がありますはダメねw ブログ日記でミスリードと凝ったり、家族愛ゆえのがんの代替治療が根源、哀しかった。
読了日:05月21日 著者:伊与原 新


あなたが誰かを殺したあなたが誰かを殺した感想
別荘地で起きた、連続殺人事件。被害者の妻は、同僚の紹介で会った加賀刑事と 検証会に参加する・・・前半が長く走り読みしたので、犯人共犯者へのヒントを読み飛ばした?その動機が凡人には想像できず、意外性に驚いた。加賀の人柄に感化されると、誰でもごまかせず自白してしまうだろうな。一見上流階級の優雅な人々、でも真相は人間て怖い、と思わされる。
読了日:05月27日 著者:東野 圭吾

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