またまた朝ドラ「虎に翼」の話で恐縮だが、なにせハマりまくっているもので…  先日モデルになった三淵さんについて書かれた本も読んだ。




 朝ドラをちゃんと見るのは初めてなんだけど、こんなに面白いのね。1話15分ってちょうど良いし、なんだかんだ毎回ネット記事などで話題になるだけある。生憎放映されている時間は出勤中なので録画して週に2回ほどに分けて見ている。とりあえず昨日、先週後半分から昨日までの回を視聴。

  

 晴れて優三と結婚し毎晩2人で布団を並べているものの、いつも「おやすみ」と速攻いびきを立てる優三。「手を出さない」と言われ納得したはずなのに、腑に落ちない表情を浮かべる寅子。この辺りの複雑な女心を演じる伊藤沙莉は本当に巧い。


 屋外で肩寄せ合って鶏肉を食べる2人が可愛い。本当に優三は寅ちゃんの良き理解者。女性の方が収入や地位が高いカップルの男性に時折見られる変なプライドとかコンプレックスを見せずにひたすら寅ちゃんに寄り添い、一番欲しい言葉をかけてくれる。


 「人が恋に落ちるのは突然です」


 わかるわかる〜! 本当にそのきっかけって些細なことだったりするんだよね。それにしても寅ちゃんはマジでこの瞬間まで優三さんの事を何とも思っていなかったのか!! 

その後の夜のシーンは年甲斐もなくドキドキキュンキュンしてしまった。朝から下世話な話で申し訳ないが、木や紙でしか隔たりのない一つ屋根の下で複数の夫婦が暮らしているとなると、夜の事については殊更気苦労が絶えなさそう。音やら声やら筒抜けだろうし、しかもそばにいるのは他人じゃなく親族だなんて絶対集中出来ない… ってサザエさん一家も同じか。そのあたりは「ゆうべはおたのしみでしたね♪」とお互い様、モウマンタイなんだろうか。



 そんなささやかな日常に戦争が暗い影を落としていく。寅子の兄である直道に赤紙が来た時の花江ちゃんの悲壮な表情。本当はおめでとうございますと言わなきゃいけないのに、お国のために戦える事を喜ばなきゃいけないのに。姑のはるさんにすがりつく花江ちゃんの姿に、もう2人の間のわだかまりは溶けたのだなと感じさせる。

出征の日。陽キャらしく最後まで明るく振る舞う直道の様子にこっちまでもらい泣き。そしてついに「俺たちの轟」まで!! 正義感が強くて男気があって熱くて、本当に良いヤツ。個人的に笹寿司のおいちゃんと同じくらい好きなキャラクターだった。よねが轟にかけた言葉で更に泣きそうに。人として、そして法律家として、戦地に赴く人に対してかける言葉は決して「おめでとうございます」なんかじゃない。こんな事世界中のどこでも言わないで済む世の中になって欲しい。


 「好きだよと言えずに初恋は」

 おそらく一時は相思相愛だったのに何も伝えられないままそれぞれの道を進んだ花岡さんと寅ちゃん。寅子の事を思い、自分の気持ちに蓋をしたよね。ちゃんと自分の気持ちを伝えた優三さん。

優三さん以外はあからさまに描かれず微妙な表情だけで描写されているのがすごい。これからご時世的にどんどん展開が重くなっていくのがわかるだけに辛い。出てくる人皆幸せになって欲しいのに。





 

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