2024年10月1日にリストラーズメンバーの母校である東京工業大学と東京医科歯科大学が統合し、東京科学大学が設立される。
もしも出身校の名称が変わってしまったら…
自分に置き換えて思いを巡らせてみたが、真っ先に訪れた感情はまごうことなき拒否感だった。
別に廃校になって校舎が取り壊されるわけではない。学部や研究室が一変するわけではないし、教授陣が一掃されるわけでもない。
それでも慣れ親しみ、今まで何十回何百回と口にし、書き記した母校の名前が変わってしまう喪失感はいかばかりか。
「校名が変わってしまう前に母校で歌いたい」
メンバー自ら大学にかけあい、許可を取り、ロケ撮影を行ったらしい。詳しい経緯についてはYouTubeの概要欄をぜひご覧頂きたい。
リストラーズの動画は基本在宅勤務、他はスタジオやライブハウスが主な撮影場所であるため、屋外、それも太陽の下で歌う彼らの姿を見たのは初めてである。
今回構内の様々な場所でロケ撮影が行われているが、この映像はメンバーのみならず現役の学生さんそしてかつて彼の地で学んだ元学生さん達にとっても嬉しいものであろう事は想像に難くない。そう考えると本動画はメンバーの単純な〝記念” のためではなく、東工大に関わる全ての人々の想いをのせた動画に思えてくる。
6人が出会いリストラーズが結成された思い入れの深いこの場所で歌う。結成20年を経てもなお同じメンバーで。
選んだ曲は「涙のリクエスト」 この選曲がまた絶妙。
涙のリクエスト、最後のリクエスト。
どんなに懇願しても抗っても想いは相手に届かないし決定事項は覆らない。
この曲は男性…ではなくおそらくもっと若い男の子の悲恋の曲であるが、種類は違えど根本にある〝切なさ” がどうしてもメンバーの心情と重なってしまう。
彼らは終始楽しそうに歌って踊っており、その裏側にあるものは微塵も見せていない。だからこそ、その胸中を察するとこちらまで切なくなってしまう。そんな複雑な感情を抱かせる今回の動画だった。
（歌唱動画感想はまた近日中にあげます）
以前東工大に行った時に購入した和三盆。この印象的なツバメのシンボルマークも見納めか。朝とりあえず写真を撮り、帰ってからのお楽しみのつもりだったのだが、ほぼ食べられていた。子供はこんな渋いモノ食べないと思って放置していた自分が甘かった…
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