リストラーズと言うアカペラグループを推しておいて今更こんな事を言うのもなんだが、アカペラは苦手だった。

 

 別に嫌いではない。

音楽番組にゴスペラーズやRAG FAIRなどが出てたら普通に上手いなぁ〜と感心しながら見るし。

 

 大嫌いな訳ではないからどんなところが苦手なのかなんて考えた事すらないんだけど。

 

 

 何で自分はアカペラが苦手なんだろ


その①  

 昔ピアノを習っていた時に聴音をやらされすぎたせいか、それとも自分で調律が必要な弦楽器の経験があるからか、やたらと不協和音やピッチのズレに敏感になっている。

 人の声だけで構成されており楽器でのカバーがなされないため、ちょっとでも「あれ? ここのハモリ微妙じゃね?」「ここの音外してない?」ってところがあると、一気に冷めて気になってしまう。そして後はもう、また音を外すのでは無いかと最後までハラハラしっぱなしで音楽を味わうどころでは無い。

 

その②

 楽器がない分どうしても迫力に欠け、薄っぺらく感じてしまう。となると、わざわざ人の声だけで何とかしようとしなくたって普通に伴奏付きで良いじゃん、別にアフリカの奥地へ単身慰問に来ているわけではないんだから、と。


その③

 歌っている人の「俺こんなに歌上手いんだからな。」ってのが全力でこっちにぶつかってくるのが苦手。わかったわかった、あんたが歌上手なのは十分わかったから!

 しかしこれは歌っているご本人達には何も罪がなくて、こういう風に受け取ってしまう自分の捻くれた性格の方に問題があるのだが

 


 では何故リストラーズは同じアカペラなのにこんなに毎晩YouTubeを回すほど取り憑かれてしまったのだろう。  

 

 個々の歌唱力が極めて高いと言うのは勿論だが、ボイスパーカッションとベースが非常にしっかりしていて、所謂自分が苦手とする「アカペラ感」を感じないというのが大きいのかも。どの曲も6人の「人の声」のみで構成されているとは思えないほどの重厚感がある。

 

 加えて、リストラーズの歌唱動画の多くは彼らの大学時の先輩がミキシングとマスタリングを担当されていて、その曲のコンセプトにあった1番ベストな状態に仕上げられている。(動画の概要欄にクレジットあり) 

 

 6人の抜群の歌唱力と繊細なマスタリングによる相乗効果で素晴らしいクオリティになっているリストラーズのYouTube。

 

 もしミキシング、マスタリング補正を疑う人がいたら、彼らの古い年代のYouTubeを見て欲しい。学園祭やライブ、アカペラフェスで歌った動画が上がっているので。古い映像なためどうしても音質や画質は悪いのだが、それを差し引いても、やっぱり上手い。

街中で歌うアカペラグループでよく見るような、ハモリが微妙だったり、だんだんとピッチが微妙にずれていく気持ち悪さがない。

 

 そして何より自分が苦手とする、歌っている間そして歌った後の〝どや!” 感が無い。(笑)

 


 本当にすごいグループに出会ってしまった。

 YouTubeのおすすめ機能に感謝。





ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

 

フォローしてね