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しらさぎ二郎のブログ

写真、しらさぎ家のお料理、マンガ。この分野を中心に楽しくてタメになるブログを目指します。

 

 

 

伊香保の宿にて

 

 

 

 

もうだいぶ前のことになります

小説『油断』を読みました。

 

 

 

中近東で戦争が起こり日本に石油が入って来なくなったらどうなるかと言うフィクションです。

 

 

スタースタースター

 

『石油輸入が大幅に減少した場合、日本が受ける影響』

というテーマがありました。

 

調査方法として

マルコフ過程

という数学理論を適用しました

一つの事態が発生した場合、次にどのような事態が生じるかを

確率論的に積み上げていく手法です

 

非常に手間のかかる作業です

 

 

その作業を堺屋太一氏が挑みました。

 

 

その結果は予想をはるかに超えて驚くべきものだったのです!

初めは調査をレポート形式にしようとしたのですが

できるだけ多くの人に読んでもらいたいので小説になりました。

この小説の一稿は1973年に書き上げたものです

 

 

しかし

 

 

ちょうどまさにその時、本物の石油危機が発生したのです。

 

          

   え〜っ

 

 

出版は一時見合わせ

 

当時の日本社会の不安を煽るようなことを恐れたからです。

 

 

第一次オイルショックのきっかけは昭和48年(1973年)に勃発した第4次中東戦争でした。

 

OPECが原油の供給制限と輸出価格の大幅な引き上げを行うと、

国際原油価格は4倍近くも高騰したのです。

 

 

 

スタースタースター

 

 

 

あらすじ

 

中東で戦争が勃発し、

石油の輸出が制限されるようになった。

石油のほとんどを輸入に頼る日本は経済システムが麻痺していき、

社会が混乱していく。

 

 

スタースタースター

 

 

 

第一次オイルショックの消費者の行動

1973年10月に当時の中曽根通産大臣がテレビ番組で

紙の節約を呼びかけたことから

「紙がなくなるらしい」という噂が広まり

11月トイレットペーパーの買い占め騒ぎが報道されたことがきっかけで日本中のスーパー

からトイレットペーパーがなくなり次には洗剤が消えるといる現象(?)が起きました。

 

 

 

私も慌てました、

本当にスーパーの棚から洗剤・トイレットペーパーがなくなってしまったのです!

 

 

 

ふ〜ん大変なことになったのね

 

 

 

 

でもね

逆に考えたら、産油国はどうだったのでしょうか?

 

 


 

 

 

スタースタースター

 

『オイルブーム』

です

 

石油価格が3倍以上に値上がりしたためサウジアラビアには

膨大なドルが流れ込み国内では使いきれない

余剰ドルはオイル・マネーとして世界中に還流しました。

 

 

 

そして

砂漠の真ん中に巨大な都市が出来上がりました。

 

 

サウジアラビアの地下には世界全体の4分の1、

量にして2500億バレルの石油があります。

日本の年間石油消費量が約20億バレルなので途方もない量です。

 

 

もともとは砂漠

 

 

首都リャドは100年ほど前には砂漠の民、

ベドウィンが細々と暮らすオアシスの村だったのです。

 

 

 

 

たった100年でここまで変わりました。

これからも溢れるばかりの石油マネーを利用して

新しい都市が出来上がっていくのでしょうか?

 

 

日本は今、太陽光発電、風力発電とエネルギーを模索しているのですが

なかなか石油に変わるエネルギーは見つかっていません。

 

 

 

 

 

 

 

しらさぎ家、ある日の夕食

 

 

ローストポーク

風呂吹き大根

サラダ・梅ドレッシング

紅白なます

いつものように和洋折衷

 

 

ご訪問ありがとうございました。

 

 

 

 

文、料理;しらさぎさちこ

イラスト;しらさぎさやか

 写真;しらさぎ二郎