こんにちは、オチウミです。

 

英語を教えていると、英文を読んでから

「要はこういう意味ですよね?」

みたいに聞かれることがままあります。

 

「要はこういうこと」というのは

その生徒さんが頭の中で考え出した、

それこそ要は、本文を参考にして作り出した創作物

でしかないと思っています。

 

「要はこういうこと」ということを考えるのって

時間の無駄だと思いませんか?

 

学校ではとかく意訳を求められたりすることがありますが

意訳にも意味がありません。

 

意訳をしながら本文を読むなんてことは

それこそ時間の無駄です。

 

なぜなら、筆者が書いた本文があるからです。

本文に解釈を加えたものを考える暇があれば、

本文を丁寧に正確に読んだ方がはるかに早く正確に英文を読めます。

 

2024 東北大学

Education has never been more essential to economic survival.

 

 

下線部訳の問題です。

 

 

高校生のお子さまがいらっしゃれば、

ぜひ尋ねてみてください。

 

この文の肝は現在完了形moreの組み合わせです。

東北大学という超名門大学の問題ですが

中学英文法の範疇で解決できます。

 

 

現在完了形は、なんとなく過去のイメージを持っている

生徒さんが多いように思いますが

 

「過去のある一点から現在まで」を表している

とても便利なものです。

 

 

たとえば

I changed my mind.…(A)

という場合と

I have changed my mind.…(B)

という場合

 

この2つの文章には大きな違いがあります。

 

Aの文章では、過去のある一点で「心変わりした」だけを表していて

今は元の考え方に戻っているかもしれません。

 

Bの文章は、ある過去の一点で

「心変わりし、その心変わりしたほうの考え方が今も引き続き続いている

ということを表しています。

 

I lost my wallet.というような例文も見かけますが

これも、じゃあ今は財布は見つかったの?どうなの?

というような英文です。

I have lost my wallet.であれば、

これは「財布なくしちゃって、今財布ないんだよね」

ということを表しています。

 

というわけで、上記の問題も

「ある過去の一点から現在まで続いている」

という現在完了形の性質とmoreを組み合わせて

考えると、おのずと日本語にすることができます。

 

 

Education has never been more essential to economic survival.

「…は、今まで~であったことはない」が基本です。

そして、moreは「より~」で、現在完了の時間の流れを考えると

「かつてよりも」という意味になるでしょう。

 

「教育は、かつてより、より必要不可欠であったことは今までない」

となり、

toは「~にとって」なので

「教育は、かつてより、より必要不可欠であったことは今までない。/

 経済的生存にとって」

と読み進められればOKです。

 

ここでは下線部訳なので少しだけわかりやすい日本語にして

 

【訳例】

「教育は、経済的に生き残るために、今までになく必要不可欠になっている」

とすればいいでしょう。

 

お子さまはいかがでしたか?

 

大学受験(学部生)に求められる英文法は

ネクステ(桐原書店)やScramble(旺文社)などで

必要にして十分学ぶことができます。

高1・2年生をお持ちの保護者さま

お子さまには、ぜひとも学校で配布される文法書を

暗記するまでやるようにお伝えください。

 

 

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