ゲームや小説にドラマに映画で
「我は第六天魔王、信長なりー!」
なんてセリフをよく聞きますよね。
比叡山を焼き討ちしたんだから「魔王(悪魔)なんだろう!」なんて思いがちですよね。実際に「本能寺の変」で死ななければ、毛利攻めの後に高野山も焼き討ちする予定だったなんて話も残ってるんですよね😅
しかし「この第六天魔王って誰よ?」って話。そこで仏教でいう「十界」を見てみましょう。
「地獄界」「餓鬼界」「畜生界」
怒り苦しみ・固執して貪り・本能のままの欲望
「三悪道」といいますよ
次が「修羅界」「人界」「天界」
戦いの世界・迷う世界・一瞬の喜びの世界
この6つの世界を悟るまで生まれ変わるんで「六道輪廻」というんですね。
次が「四聖」です。
「声聞界」「縁覚界」
仏教を勉強している・仏と縁があるだけで悟る
「菩薩界」
仏様の代わりに人々を救う行動の世界
「仏界」
悟った人
で、この6番目の天界の神様なんですね
六天魔王さん
本名は「他化自在天」といいますよ
神様なんですね😅
お仕事は「人に快楽を与えて、それを自分の快楽にする」で、欲を捨てなきゃいけない仏教的にはアカン的な神様だから「魔王」「天魔」なんです😅
しかし、この第六天魔王を信長が自称して言いまくっていたかというと、そうじゃないんですね。一度もありません😅
ソースは、なんとルイス・フロイスが上司に宛てた日本の近況報告の「手紙」だけといいますから凄いです。
比叡山の焼き討ちから逃げた「天台座主=天台宗の1番偉い人」は、武田信玄のところで庇護されてました。
で、武田信玄が織田信長に比叡山焼き討ちのクレームの手紙を書いたわけです。
そこで手紙の最後にやめときゃいいのに「天台座主 武田信玄」って署名したわけです。代理とかなんとつけとけばよかったんでしょうに。
そしたら織田信長が、それに対抗して返事の手紙の署名に「第六天魔王 織田信長」と書いちゃったんですね。
売り言葉に買い言葉?
子供の喧嘩?
ルイス・フロイス「こんな面白いことがありました〜」じゃないですよ😅
まぁ、比叡山焼き討ちも、高野山焼き討ち計画も、仏教に対しての行動ではなく、戦略的なものが原因だったんですから、ある意味かわいそうな気もしなくないですね😅