こんにちは、白峰えるです。
前回の記事の続きです。
モヤモヤすると「引っ越ししたい!」という気持ちが高まって物件サイトを見る、という現実逃避?を10年繰り返していることに気づいた私は、思い切って気になった物件を内見してみることにしました。
前回の記事で書いた通り、一通り、家の中を回ってから、次は細かいチェックに入ります。
「ちょっと細かく見させていただきますね。」
一言断って、チェックリストを出して、チェックを始めます。
「ちょっとお水出してみてもいいですか?」
「あ、どうぞ。」
キッチンの水圧、排水、トイレの流れ方、浴室のシャワーの水圧などをチェックします。
雨なので、2階に上がって、ベランダの水はけもチェック。
水滴は結構ありますが、水たまりになっている箇所はなさそうです。
屋根裏収納の中も見させてもらいます。
ハシゴの可動は、、、折り畳み式でちょっと怖いけど、なんとかできそう。
上ってみると、クロスが貼っていなくて、壁材がむき出しです。
ふ~ん、壁はこんな板でできてるのね。
コンコン、なんて叩いてみて、劣化具合もついでにチェックします。
チェックするんですが、素人なので、「腐ってはなさそう」「雨漏りの跡はなさそう」「くもの巣がすごい」ぐらいしかわかりません。
意味あるのか?私のチェック…???
チェックをしながら、疑問に思ったことをちょくちょく聞いてみます。
「リフォームとリノベーションって、何が違うんですか?」
「通常、リフォームというのは部分的で、リノベーションというと家全体を改修したという意味で使っています。」
ふ~ん、そうなんだ。
リノベって、耐震性とか断熱性とか、家の性能を上げるときに使うって書いてあった気がするけど、業者さんによるんだな。
「リフォームされちゃっていると、古い部分の傷み具合がわからないんですけど、こちらの物件はどんな感じでしたか?」
「社内でインスペクションを実施して、不具合個所は修正してからリフォームしてますので、ご安心ください。」
あ、出た!インスペクション!
勉強しておいた甲斐がありました。
でも社内チェックか…あんまりシビアじゃないかもしれないなぁ。
「白アリとか、雨漏りの被害ってありますか?」
「白アリの被害はありません。薬剤散布して、保証もついています。雨漏りは、1か所ありましたが、修理してあります。」
「雨漏りはどこの箇所ですか?」
「2階の西の部屋の収納部分です。」
都合が悪そうなことでも、聞けばちゃんと答えてくれます。
こんなこと聞いたら失礼かしら?と、ドキドキしたのですが、でも、自分が住むかもしれないと思ったら、なぁなぁにできないところがたくさんあります。
腹をくくって、どんどん質問します。
床下収納から、床下点検をしてみます。
・・・?
なんか、土台じゃないかと思われる板が、途中で切り取られているように見えます。
補強で新しく板を張ったけど、収納にぶつかったから切っちゃった、みたいな。
「これ、板が切られちゃってるんですけど、耐震性大丈夫なんでしょうか…?」
「耐震性は問題ないんですが…、この板は何でしょうね。ちょっと確認しておきます。」
なんだか不安になってきました。
中古物件って、もしかしてすごく勉強しないと手を出してはいけないのでは…?
私みたいに「環境を変えたい!」って衝動的に見に行って、はい、お買い上げ!って感じにはいかないことが実感としてわかってきました。
「ちなみに、子供が楽器をやるんですが、音が少しでも漏れないように、このガラスを複層ガラスにすることって可能ですか?」
「窓自体を交換することは難しいのですが、内窓をつけることは可能です。」
「だいたい、いくらくらいになります?」
「そうですね~、、、100~130万円くらいになるかと思います。」
「…そんなにするんですか。。。」
「概算のお見積書、出しますか?」
「はい、じゃあ参考にお願いします。」
見積大事です。
買わないかもしれないのに、見積をもらうのって、昔はすごく抵抗があったのですが、最近は今住んでいる家のトイレの修理やら給湯器交換やらで、しょっちゅう見積をお願いすることが増えてきたので、慣れてきました。
見積もらうと「どうですか?」「ぜひうちで!」ってすごいセールスされたりするのかな…という心配があったのですが、今のところそういう経験はありません。
見積書も、比較的パッと出してくれる業者さんが多いので、あんまり手間もかかってなさそうだなと思うと、買わないかもしれない見積を作ってもらうのに申し訳ない気持ちも半減します。
営業さんって、そういうのに慣れてるのかもしれないなって思ったり。
さて、細かいチェックリストでチェックできそうなところを埋め、間取りにコンセントやテレビ線の位置を書き込み、とりあえず内見を終えました。
「ありがとうございました。」
「いかがでしたか?」
「ちょっと、家に帰って検討します。」
そういって、物件をあとにしました。
もう少し続きそうです。