ずっと綴りたかった ママとの思い出。

 

去年2016年の6月30日から、

中山道を歩きはじめていました。

 

なんと日本橋から熊谷まで達成しました!

 

最初は母の希望でしたが

歩いていくうちにふたりの楽しみになり、

私なりの親孝行のひとつでもありました。

 

母は70歳のチャレンジです。

私も治療の合間を縫ってのチャレンジでした。

 

日本橋の麒麟の翼からはじまりの一歩。

 

どこまで歩くかって…?

最終地点は京都三条大橋。

約533.9キロの道のりなのです!!

 

69次の宿場を巡り、

地図を片手にたたただ中山道を歩く旅。 

前に、ただ前に向かって。

 

天候、予定、体調が揃った日の朝、

「今日はいける?」

とその場で決まり決行することが多く、

どこまで行くかも予定は決めませんでした。

 

食べすぎると歩けないので、

お昼は途中でおにぎり2つを食べます。

本当に昔の時代に戻って、旅をしているみたいに。

 

大体10キロ歩くとくたくたになるけど、

爽やかな疲労感と達成感。

やみつきになります。

 

宿場は駅近くなので、電車で帰宅して日帰り。

そしてまた次回はその宿場からスタート。

 

母の背中を見ながら、

頭を空っぽにして何も考えずに無心で歩く。

 

小さいけど大きな背中。

というわけで、

私たち親子の歩く旅でした。

 

 

①6月30日

日本橋から板橋宿(10km)

 

麒麟の翼の日本橋からはじめの一歩。

道のはじまり。

立派な日本国道路元標。

神田明神で参拝、東大赤門前、巣鴨のとげぬき地蔵を通り、

板橋まで。

途中、巣鴨の「雪菓」でかき氷をいただく。

都心で道の途中は飲食店や繁華街が多く、にぎやか。

 

 

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②7月6日

板橋宿から蕨宿(9km)

 

板橋宿は今も賑やかな商店街。

寄り道、つまみ食いをしてしまいなかなか進まず。

縁切榎でがんとの縁切り。

戸田橋荒川を渡り、埼玉へ。

 

 

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蕨宿。

車でよく通っていたのに素通りしていて、

こんなに楽しい宿場町とは知らず。

和宮様の休息の場で機織りが有名。

三学院の目疾地蔵で目のお参り。

 

 

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③7月26日

蕨宿→浦和宿→さいたまスーパーアリーナ(7.5km)

 

調神社参拝。

月と兎を祭っている神社。

浦和の商店街は活気があって楽しい。

美味しいおにぎりやさん発見。

火の玉不動のお女郎地蔵まで。

だんだんと道が住宅街になってきた。

 

 

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④10月12日

さいたまスーパーアリーナ→大宮宿→上尾宿(10km)

 

氷川神社(大宮)、塩地蔵、氷川鍬神社(上尾)まで。

武蔵の国を守る氷川神社が中心。

途中、河村屋で漬物をいただく。

少しづつ都心から離れ、建物もひとつひとつ離れ大きくなっていく。

 

 

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④11月16日

上尾宿→桶川宿→鴻巣宿(11km)

 

氷川鍬神社、江戸時代から残る家屋も。

桶川宿の案内所が充実していてとても親切。

鴻巣はひな人形が有名。

 

 

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⓹12月6日

 

鴻巣宿→熊谷宿(17km)

 

のどかな田園風景になってきた。

風の強い日。

今までで一番長い距離。

河原が大変な試練!

17km一気に歩いた。

へとへと。

 

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第一目標の「熊谷宿」まで達成しました!!

江戸(日本橋)から66キロ!!

本当によく歩きました。

 

 

義理チョコ

 

 

今年は木曽路まで歩こうね!と年頭にあげたのですが、

今や私が歩ける状態ではなくなり、

やむおえず断念で残念です涙

 

でもママは、またいつかひとりではじめるわよと、

強くたくましく、言ってました。

 

大丈夫なのかな。。。

すごく方向音痴だし、スマホ持ってないし。

私はいつも母の心配をしてしまいます。

 

私、ちゃんと見守ってるからさ、ママの背中。

ずっとずっとさ。

おにぎり一緒に食べようね。

 

ママとは、現実的な話をよくします。

お葬式の話とか、貯金や形見の話とか。

お互いに受け入れているし、大切なことだと思っています。

 

最近は毎日、ママが七夕の短冊に

「まきこが真央ちゃんのアイスショーに行けますように」

って書いてるんだって。

 

この分だと私が先に逝くことになっちゃうけどごめんね~

おばあちゃん(ママのお母さん)とあっちで待ってるからさあ~と呑気に言ったら、

 

気丈なママが涙声で、「多分、人生で一番悲しいこと。

まきこはまた留学しちゃって、どこか遠い外国で自由に暮らしてるんだと思いながら生きていくよ」

っていうから泣けちゃった。

 

 

変わりゆくもの変わらぬもの。

道はずっと、昔から今へと続いています。

 

私たちのかけがえのない道も 

ずっとずっと続いています。

 

 

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ママの笑顔も変わらないよラブラブ

家族のスマイルの原点だね

 

私の七夕の願いは、

ママがずっとずっと幸せでありますように星

 

ありがとうピンクハート