U-NEXTで1968年の渥美清主演映画「白昼堂々」を見た。

 スリから足を洗い、北九州の炭鉱で働いていた渡辺勝次(渥美清)。だが、炭鉱が潰れてまたスリの道に。同じ炭鉱で働いていた仲間と泥棒部落を作り、その頭となって最初は上手く行っていたのだがだんだんと難しくなる。かつての仲間で今は更生してデパートの万引きGメンになっていた富田銀三(藤岡琢也)を巻き込み、孤高の女スリとして生きていたよし子(倍賞千恵子)を引き込み、デパートでの大掛かりな集団万引きを試みるようになる。

 映画は渥美清と藤岡琢也の何とも絶妙なやり取りを軸に進んでゆく。

 冒頭でコント55号が出て来るが二人共若い! 逆に渥美清はいつの時代でも同じ。歳を取らない。

 「男はつらいよ」では兄妹だった渥美清と倍賞千恵子がこの映画では夫婦に。

 映画は娯楽であるというのを思い出す痛快な映画だった。

 「男はつらいよ」以前の渥美清作品を色々と見ていこうと思う。