U-NEXTでジャン=リュック・ゴダール監督作品「ワン・プラス・ワン」を見た。

 ローリングストーンズのレコーディング風景を追ったドキュメント。

 と思ったら少々違い、レコーディング風景の他にその当時の社会情勢を反映したフィクション映像が随所に織り込んである作りとなっていた。

 自分は100パーセントのドキュメントだと思っていたので拍子抜け。そのフィクションの部分をいらないと思ってしまった。特に車のスクラップ置き場での黒人の能書きはウザくてしらけた。社会情勢を反映していてもまったくリアルに感じられず、レコーディングに悪戦苦闘するストーンズメンバーの方がリアルだった。特にレコーディングではベースを弾かせてもらえないビル・ワイマンがなんともリアル。

 その当時の世界で起きている「今」よりも、スタジオの中で起きている「今」の方が自分にとっては今を感じた。