U-NEXTでハナ肇主演映画「馬鹿まるだし」を見た。

 ハナ肇演じる安五郎は、戦後、シベリアから帰ってふらりと寄った田舎町の寺に泊めてもらい、たまたまその寺に入った泥棒を捕まえた縁でそのまま寺男として世話になる。

 町の有力者の困りごとなどの手助けをして、それが運良く上手くいったために田舎ヤクザとして一家を構えることに。

 とはいうものの選挙などで町の流れが変われば安五郎の立場も変わる。町の英雄のような扱いから一転して厄介者に思われるようになる。

 それでもトラブルが起こったら何だかんだで安五郎に頼り、頼られたらその気になって奮闘する安五郎。

 何だが安五郎が「七人の侍」の侍達のように思えて少し可哀そうになった。

 「キチガイ」という言葉がちょいちょい出て来るが、そういう言葉を普通に使えていた頃の方が人々の気持ちは色々と楽だったのではないかと思う。

 脇役で渥美清が出ていて驚く。藤山寛美も脇役で出ていてなかなかに豪華キャストな作品。

 この作品は3作ある「馬鹿」シリーズの1作目。3作目「馬鹿が戦車でやって来る」は先に見ているのでいずれ2作目も見ようと思う。