U-NEXTでアキ・カウリスマキ監督作品「マッチ工場の少女」を見た。
アキ・カウリスマキは桃月庵白酒師匠が好きな監督としてよくラジオなどで喋っていたのでいずれ見たいと思っていた。
どれから見るべきかと迷ったが、この「マッチ工場の少女」は代表作みたいだし、68分という短さもあり丁度良いかなと思い選択。
マッチ工場で働くイリスは無口で暗い女。容姿もそれほどでもない。出会いを求めてダンスホールに行くも、誰からも踊りに誘われず惨めな思いをする。
ある日、やっと誘われて一夜を共にした男が出来たが、イリスは本気でも男にとっては遊び。
それからあれこれあって男を殺そうと殺鼠剤を購入するイリス。そして・・・。
なかなかに暗い映画でいたたまれなくなった。男も悪いっちゃ悪いが、自分の幸せを求めるばかりで相手のことをあまり考えていないイリスにも問題はある。
それはそれとして、セリフの少ない作品ではあったが、登場人物の関係性や心情がよく分かったのは監督の演出が上手いからなのだと思う。
「マッチ工場の少女」はそれほどでもなかったが、アキ・カウリスマキ監督作品はもう2、3作は見てみようと思う。それでイマイチだったら自分には合わない監督ということで諦めたい。