仕事先の作業場のトイレは個室しかなく、入る時は靴からスリッパに履き替えなければならない。ドアには10センチ四方ほどの曇りガラスの小窓があり、入るとセンサーで灯りが点くので入っているかどうかすぐ分かる。
それなのに、入っている時、外からドアノブをガチャガチャ回し、鍵が掛かっていると分かると、「んだよ!(入ってんのかよ!)」とやるやつがいる。
自分はそこのトイレを使う時、ごくまれに鍵をかけ忘れることがある。靴と小窓の灯りで入っているかどうかはっきり分かるからという安心感がそうさせるのかもしれない。
いつか、自分のうっかりと相手の未確認が重なってドアが開いてしまう日が来るかもしれない。
未来のドアは開いてほしいが、トイレのドアは開いてほしくない。
それでも開いてしまう日が来るのなら、せめて小の時であってほしい今日この頃。