前回、通っていたヒーリングのような場所で、段ボール3箱も要らなくなった服をもらった話を書きました。
サイズが全く違う娘さんの服がほとんどで、3箱で100枚の服が入っていたとしたら、そのうち99枚は着られないものでした。
1枚だけは、嫌いなオレンジ色、しかもド派手な蛍光オレンジでしたが、犬の散歩の防寒用に着られると思ったので、それだけは着ました。
100枚もの不要な服を押し付けられて、100枚全部着られなかったとしたら、余計に腹立たしいと思ったからでもあります。
母には、
「まるでゴミをもらってきたようなもんだね」
と言われましたが、本当にその通りだと思いました。
昨年のことですが、近所の人から10枚くらいズボンをいただきました。
その人は昔からぽっちゃりしてた人で、今なら軽くウェスト1メートルを超えています。
それでも、いまの私と同じくらいのウェストだった時代のものを、捨てるのもったいないからもらってくれないかという話でした。
私と同じくらいのウェストだった時代って、何年前だろうとは思いましたが、犬の散歩用のズボンが軒並み穴が開いたりして、何枚かまとめて捨てたところでした。
ウェストさえ合えば、犬の散歩で履くズボンなんて多少古くても問題ありません。
そう思ってもらったのですが、やはりサイズが合わないものばかりでした。
ウェストが緩すぎるのと、その人の好みなのでしょうね、どれも裾が広すぎるのです。
そして、身長も私とあまり変わらない人なのに、なぜか丈がすごく長いのです。
1枚だけ、犬の散歩と言わず買い物でも履けそうなズボンがありましたが、丈が10センチ以上長いうえ、ワイドパンツというのでしょうか。上から下までずどんと幅が広いのです。
サテンのようなサラサラの生地にこのデザインはどうなのか、裾が締まったものなら仕事にでも履いて行きたいくらいだけど、と思いました。
だけどこのままでは、私の体型にも合いませんし、あまりにも幅が広すぎて、犬の散歩でも恥ずかしくて履けません。
裁縫が得意な人なら、細く、短く直せるのでしょうが、私は裁縫が苦手です。
タダでもらったものですので、有料でお直しに出してまで履くものではないなと廃棄しました。
結局、10枚もらっても残したのは1枚だけなので、これもゴミをもらったようなものですね。
その残した1枚は、50年前に流行ったパンタロンか、というくらい、膝よりも裾の方が広くなっていました。
コーデュロイの生地とこのデザインは、正直合わないな、と思いました。
でも、10枚全部捨てるのは、やはりゴミを押し付けられたような気になるので、犬の散歩なら履けるか、と残したものです。
これも裾が長かったのですが、裾を折り曲げるだけならできるかと自分で縫いました。
けれども、いくら何でも裾が広すぎました。
朝、散歩の前に洗濯やお風呂掃除をしますが、裾が広すぎて、バスブーツの折り返し部分に被り、バスブーツを脱ぐときには引っかかって脱げなくなるのです。
そのたびストレスを感じますし、裾が広いためにスース―して、冬用のズボンなのに全く暖かくありません。
結局、迷いましたがこれも廃棄です。
自分が気に入ったものをお願いしてもらうのならともかく、他人が捨てようと思ったものは、やっぱりそれなりのものでしかないのでしょう。
もったいないから、と言われても、結局ゴミになるならもらわない方が賢いのかなと思いました。