過去にも何度かネタにしたともちゃんですが、高校生のとき、年にほんの数回ですが、学校から帰る電車で一緒になったことがありました。

 

 ある日、

「太田和代ちゃんに、知沙が覚えてないって言ったら、なんで? って言ってたよ」

 って言われたので、驚いたことがあります。

 太田和代ちゃんは、中学1年のときに同じクラスでした。

 もちろん、覚えてます。

 

 だけど、いまのともちゃんの言い方だと、

「ともちゃんと和代ちゃんが同じ高校に通っていて、何かの拍子に私と和代ちゃんがかつて同じクラスだと判明。

 それで私に和代ちゃんのこと覚えてる? ってきいたら、私が覚えてないと答えた。

 和代ちゃんにそのことを伝えたら、なんで覚えてないのか不思議がっていた。もしくは残念がっていた」

 という意味に取れます。

 

 でも、ともちゃんから和代ちゃんの話を聞いた覚えが、全くないんですよ!?

 

 小学校、中学校で同じクラスだったときは仲良くしていたともちゃんですが、とにかく声が小さいんです。

 話しはじめは聞き取れても、文章の真ん中辺りでだんだん声が小さくなり、文章の終わり頃には聞き取れなくなります。

 

 それでも、

「太田和代ちゃんといま同じクラスなんだけど」

 とか、

「中学のとき、太田和代ちゃんと同じクラスだった?」

 くらいは、いくら何でも聞き取れます。

 

 それに、私が「覚えてない」って答えなければ、成立しない話です。

 どうしてそんなことになってしまったのか、本当は覚えているのに、覚えていないと思われてしまったことも何だか悔しいです。

 ともちゃんと会うのが、ますます億劫になってしまった一件でした。