以前、知人のだんなさんが、

「無料のドッグランで、ジャックラッセルテリアがトイ・プードルに咬みつく現場」

 を目撃したそうで、トイ・プードルの飼い主さんは泣いちゃってたらしいですが、

「あ、咬んだ? ごめんね」

 だけ言って、ジャックラッセルの飼い主のおじいさん、逃げるように帰って行ったそうです。

 

 

 それを見て怒ってたんですが、今度は、その知人の犬が咬まれたんですって!

 相手はシェパード。

 知人の犬はただ、普通に走ってただけ。

 なのにがぶっとやられて、着ていた服に穴も開いてしまったそうです。

 ただ、服を着ていたうえに毛皮ふさふさの犬種なので、怪我はしなかったのが幸いですね。

 

 知人のだんなさんは、

「犬同士なので、何かの拍子に咬んだりというのは仕方ない。

 ただ、相手の飼い主さんに全く誠意が見られない」

 ことにやはり激怒してたそうです。

 

 どんな事情があったにしろ、自分の犬が他の犬を咬んだら、まずは謝るものじゃないですか。

 服に穴を開けてしまったのなら、

「弁償します」

 くらい言っても罰は当たりませんよ。

 

 しかしそのシェパードの飼い主さん、ただ走ってただけのよその犬に咬みついたにもかかわらず、

「うちの子、私のことを守ろうとする子なんですよー」

 って。

 

 つまり、

「アンタの犬が私に向かって走って来たから、うちの子は私を守ろうとしただけなのよ。

 だから、うちの子は悪くないの。アンタの犬を咬んだとしてもね」

 という主張なのでしょうか。

 

 で、それだけ言って、

「ごめんなさい」

 の一言もなく、これまた逃げるように帰って行ったんだそうですよ。

 

 知人は、

「本当にもう、最近の人は犬のしつけもできないのか」

 って言ってたけど、

「いやいや、それは犬のしつけの問題じゃなく、飼い主が人間としてどうなのよ? ってことじゃないの」

 と私が言ったら、

「そうか。そうだね。犬のしつけ以前の問題だね」

 と納得してました。

 

 この件があったからか、無料のドッグランはやめて、有料のドッグランへ行こうと検討中のようです。

 有料のところは、管理者がいるから、何か問題があったら訴えることができるし、私もその方が絶対にいいと思います。