私は人にプレゼントをあげるのが苦手です。
その人の欲しいものでなければ、ゴミになってしまうからです。
同じように、プレゼントされるのも好きではありません。
クッキーのような食べ物とか、必ず使う小物や消耗品ならいいのですが、そうでなければ処分に困るからです。
いただいたものって、捨てにくいですよね、いらないものであっても。
今から何十年も前の、高校生のとき。
委員会活動の関係で、学年に関係なく、10人くらいで遊びに行ったことがあります。
そのとき、やたらとエスコートしてくれる男の子がいました。
なんか付きっ切りみたいにしてくれるから、
「もしかして、私のこと好きなの?」
って思いました。
ぶっちゃけ、好きなタイプでもないし、今まで視界にも入ったことなかった人です。
でもそうやってアプローチ? されると悪い気はしないから、少し仲良くなりました。
その男の子からもらったプレゼントが2つあります。
1つは、買ったら当時でも5,000円くらいしそうな、たぶんブランドものであろうアクセサリーです。
時代で言えば、バブルよりまだちょっと前とは言え、その男の子は学校のスキー合宿にも参加してたから、
「ああ、裕福な家の子なんだな」
と思ってました。
ただし、私の家は貧乏だったし、まだ高校生だし、今の時代の子なら、そのくらいのプレゼントは当たり前に思えるかもしれないけど、正直、高価すぎると思って私は引きました
もう1つは、某アーティストのCDです。
私がCDプレイヤーを買う4~5年前のことです。
プレイヤーがないのですから、もらっても聴くことができません。
それ以前に、私にはまったく興味のないアーティストでした。
興味がないどころか、1曲目が、
「うわー、私、この曲、嫌い!!」
と思ってた、ちょっと傲慢な歌詞の曲でした
へー、こういうのが好きなのかー。
私とは趣味、合わないかもな……。
というか、
「僕は好きなんだけど、訊いてみて?」
と貸してくれるのではなく、いきなり好きかどうかも分からないアーティストのCDをプレゼントするのはどうかなって思いました。
結局、私から好きになったわけでもないし、話したりして相手のことが分かれば分かるだけ、ドン引きするところが増えて来たので、連絡先を交換することもなく卒業してしまいましたけど。
私ができる限りプレゼントしたりされたくないと思うのは、こういう体験があるからかもしれません。
自分がもらって困るものはもらいたくないし、何をあげたら喜んでくれるか分からない人には、怖くてプレゼントなんてできません。