世の中には、他人が作ったおにぎりを食べられないとか、他人を家に入れたくない、というような潔癖症の人がいる。
 私は、そこまでの潔癖ではないが、すごく妙に引っかかる部分、というのはある。
 
 たとえば、洗濯は家族の分をまとめて洗うのに、干すハンガーはできれば分けたいとか。
 テーブルやキッチンのシンク周りを除菌したいなんて気は毛頭ないのに、シンクの作業台を拭くふきんと、テーブルを拭くふきん、食器棚を拭くふきんは全部分けてるとか汗

 でも、それには我が家なりの理由というものがある。

 ハンガーの場合は。
 うちの母が洗濯物を干すとき、まあ高齢だから、手元も覚束なくなって来ていて、干してる途中でいろんなものを落とす。
 ハンガーも、ピンチも、洗濯物そのものも。
 母は、何を落としても全く気にしない。

 別に、母が自分の洗濯物を床に落とし、落としたまま干したとしても、それは母の問題だからかまわない。
 ただ、洗濯物を取り込み、ハンガーやピンチを元に戻す時点で落とすこともよくあるのだ。
 そして、落としたもハンガーなどもそのまま戻す。
 ここの部分が、私には気になってしまう。

 床に落としたまま、洗わずに戻したあのハンガー。
 あのハンガーで明日、私がパンツを干すかもしれないではないか。
 
 そう考えると、
「うわー、嫌っ
ガーン
 ってなって、見つけたその場でハンガーを洗って戻すのだが。
 
 毎回、毎回、母が洗濯物を取り込むときに私がその場にいるわけではない。
 そうなると、ハンガー全部が信用できなくなってしまうのだ。
 それで、ハンガーを色によって置く場所を変え、
「あんたはここに置いてあるハンガーで干しなさい」
 と母に強制している
汗
 

 キッチンシンクの周りを拭くふきんについては。
 
 私はあまり除菌しようなどとは思わない。
 逆に、清潔も行き過ぎると免疫や抵抗力が落ちるのではないか、くらいに考えている。
 
 でも、だからこそ!
 うちのキッチンのシンク周りは、お世辞にもきれいとは言えないわけだ。
 
 その、きれいとは言えない作業台で、母が自分の食べる物を何か作った後。
 ふきんで作業台を拭いてくれるのはいい。
 しかし、私にどうしても理解できないのは、母はまず、作業台を拭く前にふきんを洗う。
 それは、何の問題もない。
 洗ったふきんを絞り、作業台を拭く。
 これも、問題はない。

 ここからが問題だ。

 作業台を拭いて汚れたふきん。
 場合によっては、びっちょびちょに濡れたふきん。
 その汚れたふきんを、洗わないのだ
びっくり
 
 洗わないだけではない。
 びっちょびちょに濡れて、汚れたまま、ぐちゃっと丸めて拭いた形のままに放置するのだ
ガーン
 そのせいかどうか、とにかく汚れて「カビ生えてんじゃないの?」って状態になるのが早い。
 
 きれい好きな人は、そういうふきんも毎日洗濯機で洗って乾かすのだろう。
 しかし、根がずぼらな私は、そこまでする気がないあせる
 洗って絞って、乾きやすいよう広げておくだけだ。
 だから余計にいけないのだとは思うが。
 
 だけど、毎日洗濯機で洗ったとしても、気がつけばいつも汚れてびちょびちょのまま放置してあるのでは、結果はあまり変わらない気がする。
 この癖だけはなんとか直してほしいものだが、言っても直らないので諦めた
ショボーン