最初のうちは、登場人物の相関関係をつかむのに手間取った。
長野左京亮、日置大膳らは、北畠具教を殺しに来たけど元は北畠家の家臣で?
柘植三郎三右衛門だけが元伊賀者だったり?
伊勢と伊賀が字面似てることもあってしばしば混乱したし、正直、最初は主人公、誰なの? 無門なの? 文吾なの?
って迷うありさま
だけど、読み進めていけば、出番は完全に無門の方が多いし。
映画は嵐の大野くんが出たって分かってるから、
「なんか……、無門と大野くんのイメージぴったり……」
ってことで、主人公は無門だとようやく分かった感じ。
でも、嵐の大野くんってジャニーズで、当然アイドルだよね?
一方、無門ってなんかやる気ないし、お国に好かれることしか考えてないし。
お世辞にも、人格的には「できた人間」ってわけじゃない。
なのに、「はまり役」とか「監督から役作りしなくていいと言われた」とかって情報がネットには出てる。
こうなると大野くん、逆になんだかすごいぞ
大野くんファンには申し訳ないんだけど、嵐のメンバーって、
「一番男前なのは松潤。だけど男前すぎて私の好みじゃない」
「好みの顔は桜井くんだけど、笑った顔がちょっと嘘っぽくない?」
ってことで、
「そうなると、私にとっての嵐で一番イケメンは相葉くんだな」
で、あまり私の好みの顔ではないのが、大野くんと二宮くんなわけだ。
だけど大野くんって、なぜか憎めないよね~。
滅多にドラマを見ない私が「世界一難しい恋」を見たけど、かわいげのある役で好きだったわ~
さて、本題に戻り。
最初はすらすら読めなかったものの、戦いが始まっちゃうと、やっぱりおもしろくて~
やっちまった、一気に読み終わるパターン
だけど、伊賀者がああいう性格なんで、お国もああいう結果になっちゃったしね。
ラストでは、文吾とすれ違った無門が、誰にも気づかれないほど素早い太刀の打ち合いってことなんだけど、あれはすれ違いざまにカキン、カキン、ってやっただけで、その場で殺し合いとかにはなってないんだよね?
だけど、文吾は相当怒ってるみたいだし、無門とすれ違ったのも偶然ではなく追っかけて来た?
文吾が後の石川五右衛門だとすると、この後も生き残ってること確実だから、無門をやっつけて生き残ってるのか、無門を殺すことは諦めてくれたのか?
諦めてないのだとすれば、無門は文吾に殺されちゃった
などなど考えると、すっきり、さっぱりな読後感とは言い難いのが残念だったなぁ
いや、そもそも無門は架空の人物なんじゃないの?
だから、そんなこと考えても無駄じゃないのか、って分かってはいるけどね……。