子供の頃からずっとラジオ番組を持ちたいと思っていました。
中学の頃、機械が得意な友達が部品を組み立てて作った簡易FMマイクを、確か500円くらいで譲ってもらい番組をスタートさせることに。

電波が飛ぶ距離も半径200m程度で、友達すべての家まで行き届かせることはかないませんでしたが、それでも僕にとっては魔法のマイクなのです。
何度か試験放送を行い、100m先くらいにある親友の家の窓から友達が手で大きく「マル」サインを出してくれたので、届いていることが確認できました。
番組出演者を募り、すぐに3名が名乗りを上げました。番組は土曜日の夜10時。長崎の田舎の中学生にしては、何ともやばい時間に設定したのは、できる限り「オールナイトニッポン」に近い時間帯を狙ったからです。
番組名は「お笑いラジオパートナー」・・・よくもいきなりハードルをあげたものです・・・。



ピアニカでテーマ曲まで作りました。曲をかける時なんか、ライン接続なんてものはできなかったので、マイクを巨大なステレオスピーカーに近づけて流し、曲が終わると元に戻して喋るなんて事をやっていました。

コーナーをしっかり練り上げた上で、スタートしたのではじめの30分は快調に喋っているのですが、そのうち段々ショボショボになり、思いつきで、マイクを持ったまま町内の実況放送へと切り替えました。
何週か続けた後、ある保護者から学校へ通報が行き、深夜徘徊はダメだと言うう事と、そもそも夜にたむろしているのがよくないと言うことで、解散させられました。

とにかく自由に喋り捲りたいだけではじめた番組だったので心残りではあったけど、いつか復活させることを誓いつつ、マイクを置きました。

あれから丸20年経った一昨年の秋。突如その瞬間が目の前に現れ、何はともあれ飛びついたのです!
おそらく他のラジオ局に比べると、何もかもが足りない。マイクもヘッドホーンもミキサーもかなりレベルが厳しい機材です。
それでも僕はあの頃を思い浮かべながら、喋られる喜びを噛み締めずにはおれません。
どんなに小さなFM局であっても、その情熱を伝える事ができるなら、こんなに素晴らしいことはないと思っています。

今週もがんばっていこうと思いまっす!!!