本当はうどん屋さん? そば処 久田屋さん

 前橋中心市街の勤務先に通う私にとって、外食はまさに選り取り見取り。和・洋・中、ファミレス、ファーストフード等々、何でもござれ!といった感じです。しかも足下にショッピングセンター(けやきォークさん)のフードコートのおまけ付き。勤務先からそのまま歩いて出掛けることできます


 もし毎日違うお店を利用したとして、全店を制覇するにいったい何年かかることやら・・・


 でも、減量中の私にとって、食への強すぎるこだわりは禁物。ちょっと油断すると、アッという間にリバウンドがやってまいります


  その点、そばは低カロリーですし、健康にも役立つ食べ物。有り難い・・・


 ところで、今回は、私の勤務先に近い、そば処 久田屋さん(前橋市)を紹介させて頂きます。


 場所はけやきウォークさんのすぐ北側。大通りに面し、店舗も大きいので分かり易いです。


  久田屋さんの店舗の佇まい 老舗の和風食堂といった趣きを感じます。

 

 
 正面のけやきウォークさん  こちらにも飲食店がわんさか入っています。でも、私はあまり利用しません。



 実は私、現在の勤務先は3年目。通い始めた頃から久田屋さんの存在が気になっていました。
とりわけ私が注目していたのは、店舗の隣に設けられた「そば道場」。どうやら、こちらのご主人が一般の方々を生徒として募り、そば打ちをご指南されておられる模様。

 

 久田屋さんに併設されている「そば道場」(1) 1階でそば打ち体験を主催されておられるようです。そばを打つ専用のスペース、私の長年の憧れです 

 久田屋さんに併設されている「そば道場」(2) 日光の反射で写りませんでしたが、なかには大きなのし板やこね鉢、そして麺棒等々、そば打ちに必要なアイテムが置かれていました。


  これほど大々的にそば打ちを指導されておられる御方のそばなら、旨いこと間違いなし


  ただ、ネット上の評価はさほど・・・


  うーーーん


 ならば、自分で確かめてみるしかない


 私は、当ブログで何度も何度も繰り返している通り、現地・現物観察至上主義を掲げております。それは近現代史の研究だけに限らず、私の大好物であるそばについても当てはまります


 そして、今年の6月上旬。意を決して暖簾をくぐらせて頂きました。


 すると・・・


 「アレアレ この店、本当はうどん屋さんなの


 実は、厨房の外壁の上に「手打うどん 久田屋」と書かれた大きな看板が掲げられていました。なのに、外の看板は「そば処 久田屋」。いったいどうなっているの?


  店内に掲げられた「手打うどん 久田屋」  そば屋さんのはずなのになぜ?



 そんな不安を少しだけ抱えながら、テーブル席に座り、早速メニューを開かせて頂きました。


 すると、そこには想定外の品々が「これでもか」と言わんばかりにズラリ
 
 
  久田屋さんのメニュー(1) 品物の名前がそれぞれポップな字体で書かれています。 

 

 久田屋さんのメニュー(2)  写真まで掲載されており、つい食欲がそそられます。ただし、メニューには米飯を伴う定食が・・・
 

 久田屋さんのメニュー(3) 定食どころか、そば屋なのにうどんも置いています。そばが苦手な方にはありがたいのでょうが・・・

 久田屋さんのメニュー(4) 「そば定」・「うどん定食定」はそれぞれ800円。お手頃な値段です。
 

 久田屋さんのメニュー(5) 頼めばお土産に弁当を作ってくれるそうです。




 食欲をそそる数々の品々の中から当日私が選抜させて頂いたのは、もちろん定食やうどんではなく、野菜の天ぷらが添えられた「もりあげそば」(930円)でした。


  もりあげそば(メニュー掲載写真) 
群馬が全国に誇るゆるキャラ、ぐんまちゃんにも推されています。



  出来上がりを待つ間、顧客の入り具合や客層をチェック。


 どうやら、こちらの久田屋さん、単独で入店する私のような一見さんはほとんど見当たらず、こ慣れた振る舞いで仲間や同僚と談笑しながら嬉しそうにうどん(そばを注文する客はほとんどいませんでした)をすするリピーターが目立ちました。つまり、久田屋さんはそばの専門店というよりも、誰でも気軽に立ち寄れる大衆食堂といった感じした。


 
 店内の賑わい リピーターが目立ちました。 



  たちまち、出来上がり。大衆食堂(うどん屋さん?)はさすがに回転が早い!


  もりあげそば(実物) 量的には満足です。 



 それではいただきま~す

 

 そば(拡大) つなぎを多めに使われている分、そばの香りは弱めです。

 
  そば(さらに拡大) 星(そば籾の甘皮部分)はほとんど混ざっていませんでした。


 そばつゆ&薬味 そばつゆは・・・。薬味は刻みネギとチューブ山葵でした。

 天ぷら(拡大) 揚げたての熱々を頂きました。ただ、やや揚げすぎのような気も・・・
 




 私の場合、そばの味の良否は最初の一口で大体決まります。

 まずは麺を箸で2,3本摘み、つゆを付けずにそのまま口へ。そして、少し噛んだ跡に息を鼻孔からゆっくりと抜いたところ・・・

  ん あれあれ・・・


 以下、ノーコメントとさせて頂きます


  そば湯 申し訳ありませんが、どうしても近所の蕎麦家りくさんの極旨そば湯と比べてしまうと・・・



 どうやら、久田屋さんは、そばの旨さというよりは、むしろ定食やうどんも提供するなど豊富なメニューを設定することで抜群の集客能力を発揮されておられるようです。そばに限らす、色んな料理を提供できるご主人のスキルはすばらしい。


 ところで、世の中には色んなそば屋さんがあります。ただし、本気で味にこだわるそば屋さんの営業は半端なく厳しいのが現実なんです。


 なぜなら、原料のそば粉は、近年中国産やオーストラリア産など輸入物が国内に多く出回っているものの、小麦粉よりもはるかに割高。だから、そばを打って利益を上げるには、安いつなぎ粉(つまり小麦粉)を多めに混ぜて売り捌かざるを得ません。つまり、十割や二八のそばなど、そばの味にこだわり、そば粉の比率が高ければ、その分だけ利益は下がります。そば粉って、実は高級食材なんです


 食の好みに応じて大勢の客を呼び込むことに成功しておられる久田屋さんですが、申し訳ありませんが、私のような頑固なそば大好き人間とはあまり相性がよくなさそうです。なぜなら、そばの他にうどんや定食が置かれている時点でNGなんです(エラそうなコメント、スミマセン)。


 でも、地盤沈下が叫ばれて久しい前橋市街。昔は深夜まで賑やかだった街の面影は今いずこといった感じ。前橋市街の活性化に向け、久田屋さんにはこれからも同地区の飲食業界の中核としてずっと頑張って欲しいです

 ごちそう様でした 


  久田屋さんのメニュー(6) 
前橋市のグルメ企画「とんとんの町 前橋」にも参加されておられるようです。


  久田屋さんのメニュー(7) 
食後のデザートに追加注文しようかと心が揺れ動きましたが、ここはガマンしました



  でも、最後に一言。


 どのテーブルにも銀色の灰皿。嫌な予感


 すると、後から入ってきたおじさんが私のすぐ後ろでプーカプカ


 勘弁してくれ


 でも予め灰皿が置かれていますから、決して文句は言えません。


 愛煙家には申し訳ありませんが、喫煙権と嫌煙権は同等に扱われるべき


 久田屋さんがテーブルの上に灰皿を置き続ける限り、私はちょっと・・・


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 今回は以上です。実は私、30代半ばまでプーカプカしていました。セブンスターを1日で軽く1箱ぐらい。


 でも、喫煙は百害あって益無し

 買い置きがなくなれば寂しいし、吸えば吸うほど小遣いがどんどん減ってしまうので、15年ほど前に止めました。


  そんな私ですが、今ではタバコの匂いが大嫌い。不思議なものです。


 JTの皆さんやたばこ栽培農家さんには申し訳ありませんが、そもそもタバコはロクなものではありません。みんなで日本を絶煙国家にしましょう