地理教師の私が近現代史にのめり込んだわけとは?
当ブログで近現代史ネタを掲載させて頂いている私ですが、実は大学では地理学を専攻しました。そして、卒業後教職に就き、現在に至るまで27年間、公立高校で地理の教科指導を担当しています。
つまり、高校地理教師なのに現在の専門分野は地理ではなく、日本史、とりわけ近現代史なんです。
近現代史の面白さは地理の比ではありません。何しろ近現代の史跡は鮮明な形で遺されているものが多いですし、時には活躍した先人たちの子孫から直接お話しを伺うこともできます。そして、事物を深く掘り下げることで、単なる空間認識や関係認識だけにとどまらず、人生の指針や哲学を学ぶことができます。
近現代史を掘り下げることで会得できる人生の指針や哲学については、今後当ブログでじっくり言及させて頂きます。
ところで、私は前任校で大勢の女子生徒さんに対し、センター試験を意識しながら地理を教えさせて頂きました。でも、パターン化した問題演習の繰り返しにウンザリ。はっきり言って飽きました(苦笑)。高校の地理って、何て薄っぺらい学問なんだろう、と。
それに比べて、歴史は資料が豊富です。地理の比ではありません。歴史博物館や歴史資料館など、資料(史料)や文化財の展示に特化した施設をもたない自治体はほとんどありません。
それに対し、地理はマイナーです。歴史みたいに主役を務めるのは無理なんです。地理博物館なんて聞いたことがありませんから(笑)。なお、県内には、すでに教育課程から地理を抹消した高校さんもあるようです。
それでも地理が必要なんだと、堂々と主張できる人って、どれだけいますか?一応経験だけは明らかに豊富な私ですが、そう突っ込まれれば即座に白旗を上げます(笑)。所詮、地理はメジャーになるための努力(地理自体の面白さを明確化し、分かり易く伝えることなど)を怠り、小・中学校も含め、公教育の現場で排斥されて久しい学問なのです。
そもそも子供の頃から歴史は好きでした。共通一次試験(センター試験の前身)では日本史満点をとるほど勉強に励みました。国語が大の苦手だった私が国立大学に合格できたのは、日本史で国語の低得点を補えるだけの絶対的な自信があったからです。
そんな下地があったからこそ、信州松代研修で受けた衝撃は、学究面における私の指向性を一変させました。
果たして松代で何があったのか?
次回、3年前に地理教師の私が近現代史にのめり込む最大のきっかけとなった信州松代研修を紹介させて頂きます。
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