先日NHKラジオ深夜便で、中国家庭料理研究家のパン・ウェイ氏が、

「この季節、むくみを取るのに酢をとるといい」

とおっしゃっていました。6月1日のブログ

「酢は体の水を出さなくする」

ので、この時期は良くないと書きました。
「あれ?」と思ったので少し調べてみました。

夏におすすめ 薬膳的に読み解くお酢の効能

「薬膳では、「酸味」は収斂(しゅうれん)、固渋(こじゅう)といって、引き締めたり、余分に体液(汗や尿、血など)を外に出さなかったり、という働きを持っています。酢をとることで、引き締める効果があるということです」

ということです。
ところがすぐその下で、酢の原料での効能で、

「●穀物酢 → 原料:小麦・コメ・トウモロコシ」
小麦は不眠を解消したり心の穏やかさを与えたりしてくれます。お腹の張りや下痢の緩和にも。」
米(うるち米)は、補気や胃の調子を整え、トウモロコシはむくみを取り、胃の調子を整えてくれます。」

「●黒酢 → 原料:玄米」
「玄米は補気、むくみを取る、心の安定、胃の調子を整える、老化防止などの効果を持っています。」

ということです。
原料によって「むくみを取る」ことができる。「穀物酢」、「黒酢」は「むくみを取る」のに良いようです。
ただし、酢は「余分に体液(汗や尿、血など)を外に出さない」ようです。酢の薬膳の効能は、汗、尿を出さないようにするということです。そういう意味では前回のブログは間違っていなかったようです。水分の取りすぎの場合は控えた方がよさそうです。

その時の自分の状態によって摂取したり、しなかったりした方がよいようです。そして、取りすぎないことが重要なのでしょう。何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ですね。