Yahooo!ニュース、読売新聞で「イスラエル・ロビー」についての記事がありました。

「他の子供たちが遊んでいる間に勉強に励む」米ユダヤ系、少数派でありながら政財界に絶大な影響力

・米国内のユダヤ人の人口は2%(約750万人)。(イスラエルは約720万人)
・産業界への影響力は、ハリウッド、ゴールドマン・サックス、NBC、CBS、グーグル、メタなど
・代表的なイスラエル・ロビー団体「イスラエル広報委員会(AIPAC)」は、財界有力者らの会員が300万人以上。年間予算額は1億ドル(約150億円)以上(政界への影響力は全米ライフル協会を上回ると言われる)
・2022年の米中間選挙で、親イスラエルでない候補者を落選させるため2600万ドル(約40億円)を費やした
・上院議員の1割近くがユダヤ系議員。ブリンケン国務長官、イエレン財務長官もユダヤ系

改めて知らされると驚くべきことですね。2%の人口で上院議員を1割近く輩出しているのです。ユダヤよりの政治家はその他にも多くいるわけです。それは影響力を持ちますね。どこかの国の宗教系政治団体と同じですね。集票力というのは「力」ですね。


ところで、アメリカ軍は米国内以外に軍事基地を多数持っています。「515基地」(2017年9月30日現在)(こちらPDF文書です)あるようです。なぜ世界中に米軍基地が必要なのでしょうか。それもこんなに多くも。

米軍基地についておもしろい記事「在外米軍基地と「借地」の価値」(こちらPDF文書です)があります。これによると、

◎「借地によって駐留経費を抑え、高い経済的利益を得ることができるからである」
◎「借地による基地の配置は、征服のためのコストも、植民地における統治コストも必要とせず、その戦略的利益を得ることができる」
◎「米国は安全を保障する代償に、富を周辺地域から引き出し米国本国に再配分する構図を借地による在外基地網によって構築した」
◎「米国が受け入れ国を直接支配することに比べて、米国と潜在敵国との間に生じるセキュリテイ・ジレンマを和らげている」(潜在敵国はロシア、中国、イラン、北朝鮮とかですね)
◎「米軍の駐留経費だけを見ても、受け入れ国全体で約50%を負担している」
◎「普段は同盟国としての特権を行使できるが、いつでも受け入れ国との取引を破棄して見捨てることが容易となる」

とのことです。こうやってアメリカが世界を、従来、19世紀までの「帝国主義」ではない方法で支配しているのです。その軍事力で条約、国連を通じて「法治主義」をも支配しています。今では軍事力だけではなく、「グローバル企業」という違った形でも。
「ユダヤが世界を支配」しているという陰謀説がありますが、全くの嘘ではない気がしてきます。


また、本日のNHKラジオ、「きょうのニュースプラス」で出川展恒NHK解説委員が、イスラエルの考え方について以下のように解説されていました(NHK総合テレビでも放送されていたようです)。

「やられたら何倍にもしてやり返す」、これがイスラエル特有の安全保障の考え方です。(この考え方は)ユダヤ人と、イスラエルがたどってきた歴史に根差していると思います。特に600万人が犠牲になったとされる、第二次世界大戦中のナチスドイツによるユダヤ人の大量虐殺、ホロコーストの影響が非常に大きいです。そしてイスラエル建国後も周辺のアラブ諸国と戦争の連続でした。
自分たちは常に絶滅させられる脅威に直面している。国際社会は助けてくれない。自らを自分自身の力で守らなければやられてしまう。民間人の犠牲が出ても、国際法に違反しても構わない。

まさかこんな考え方をしていたとは驚かされました。確かにホロコーストはひどいですが。この考え方をされたら手の施しようがないです。「聞く耳を持たない」という考え方ですよね。イスラエルが建国できたのは、ユダヤ人のパレスチナ人虐殺テロが原因の一つなのですが。一つの救いは、イスラエルのユダヤ人の中にも上記の考え方をしていない人がいるということです。