『ビルマの■■』(ビルマのたてごと)とは【●●道雄】が執筆した【児童読み物】である。 | 検索のブログ

『ビルマの■■』(ビルマのたてごと)とは【●●道雄】が執筆した【児童読み物】である。

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【ビルマの竪琴】=2010-6-24

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『ビルマの竪琴』(ビルマのたてごと)とは竹山道雄が執筆した児童読み物である。作者が唯一執筆した児童向けの作品で、雑誌「赤とんぼ」に1947年3月から1948年2月まで掲載された。ビルマ(現在のミャンマー)を舞台としている。市川崑の監督によって、1956年と1985年に2回映画化された。

僧になった主人公の水島上等兵が竪琴を奏でる場面があるが、現地の上座部仏教では、戒律により僧は音楽を禁じられている。水島上等兵のモデルは、ビルマで終戦を迎え、復員後僧侶になった群馬県利根郡昭和村の雲昌寺前住職 中村一雄[1]。

目次 [非表示]
1 あらすじ
2 映画版
2.1 1956年版
2.1.1 スタッフ
2.1.2 出演者
2.2 1985年版
2.2.1 スタッフ
2.2.2 キャスト
3 参考文献
4 註
5 関連項目

あらすじ [編集]

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注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


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時は1945年7月、日本軍はビルマ(現在のミャンマー)で連合軍の猛反攻に遭い戦局は非常に悪くなっていた。

日本軍のある小隊長は音楽学校の出身で、自らの小隊の隊員に合唱を教えていた。そのため、隊員達は歌うことによって隊の規律と慰めと団結を得ていたのであった。中でも水島上等兵は才があったため音楽に熱中し、竪琴の演奏を得意として部隊でたびたび演奏を行っていた。また水島はビルマ人の格好で斥候に出て、状況を竪琴で小隊に知らせていた。

終戦を迎え小隊は捕虜となり、ムドンの捕虜収容所に送られる。しかし終戦を知らない部隊が三角山で戦闘を続けており、このままでは全滅する状況だった。そこでイギリス軍と交渉して水島が連絡に行くが、消息不明となる。その後、水島を案じる隊員たちの前に青いインコを肩に乗せた、水島によく似た青年仏教僧が現れる。隊員はその僧を呼び止めたが僧は一言も返さず、逃げるように歩み去った。

そのような事から隊長は、おおよその事情を推察する。親しい物売りの老婆から僧が肩に乗せていたインコの弟鳥を譲り受け、「オーイ、ミズシマ、イッショニ、ニッポンヘカエロウ」と日本語を覚えこませた。数日後、隊が森の中で合唱していると大仏の胎内からふいに聞き覚えのある水島の竪琴の音が聞こえてきた。隊員達は大仏の鉄扉を開けようとするが、固く閉ざされた扉はついに開かない。

小隊が3日後に日本へ帰国することが決まった。隊員達は青年僧が水島ではないかという思いを捨てきれず、彼を引き連れて帰ろうと毎日合唱した。歌う小隊は収容所の名物となり、柵の外から合唱に聞き惚れる現地人も増えたが青年僧は現れない。隊長は、日本語を覚えこませたインコを青年僧に渡してくれるように物売りの老婆に頼む。

出発前日、青年僧が皆の前に姿を現した。収容所の柵ごしに隊員達は『埴生の宿』を合唱する。ついに青年僧はこらえ切れなくなったように竪琴を合唱に合わせてかき鳴らす。彼は水島上等兵だったのだ。隊員達は一緒に日本へ帰ろうと必死に呼びかけた。しかし彼は黙ってうなだれ、『仰げば尊し』を弾く。祖国のメロディーに心打たれる隊員達を後に、水島は森の中へ去って行った。

翌日、帰国の途につく小隊のもとに1羽のインコと封書が届く。水島は三角山に立てこもる部隊を説得するも、その部隊は玉砕の道を選ぶ。その後、水島はムドンへ向かうが3、4丈(約10m)の崖から落ちて重症となる。そして水島は人食い部族に助けられ、祭りの生贄にされそうになる。

しかし、強い風が吹いてきたところで水島は竪琴で精霊が飛んでくるような音を出す。部族はそれを怖がり水島を助け、ビルマ僧の服装で見送ってくれた。その後、水島は再びムドンへ向うと道々で無数の日本兵の死体に出くわす。衝撃を受けた水島は英霊達の休まる場所を作ってあげずに自分だけ帰国することはできないと思い、この地に留まろうと決心する。その後、水島は本当の僧侶となったのだった。祖国や懐かしい隊員たちへの惜別の想いと共に、強く静かな決意が手紙には綴られていた。オウムは「アア、ヤッパリジブンハ、カエルワケニハイカナイ」と叫ぶのだった。

映画版 [編集]
1956年版 [編集]
ビルマの竪琴(1956)
監督 市川崑
製作 高木雅行
脚本 和田夏十
出演者 三國連太郎
安井昌二 ほか
音楽 伊福部昭
撮影 横山実
編集 辻井正則
配給 日活
公開 1956年1月21日、2月12日
上映時間 116分
製作国 日本
言語 日本語
allcinema
キネマ旬報
allmovie
IMDb
表・話・編・歴
「ビルマの竪琴 第一部」(1956年1月21日公開)
「ビルマの竪琴 第二部」(1956年2月12日公開)
1956年 (EN)、ヴェネツィア国際映画祭サン・ジョルジオ賞受賞。1957年、アカデミー外国語映画賞にもノミネートされた。

スタッフ [編集]
監督:市川崑
製作:高木雅行
原作:竹山道雄
脚本:和田夏十
撮影:横山実
美術:松山崇
編集:辻井正則
振付:横山はるひ
音楽:伊福部昭
特殊撮影:日活特殊技術部
助監督:舛田利雄
出演者 [編集]
三國連太郎(井上隊長)
安井昌二(水島上等兵)
浜村純(伊東軍曹)
内藤武敏(小林一等兵)
西村晃(馬場一等兵)
春日俊二(牧一等兵)
中原啓七(高木一等兵)
伊藤寿章(橋本一等兵)
土方弘(岡田上等兵)
青木富夫(大山一等兵)
花村信輝(中村上等兵)
峰三平(阿部上等兵)
千代京二(川上一等兵)
小柴隆(清水一等兵)
宮原徳平(永井一等兵)
加藤義朗(松田一等兵)
深江章喜(兵隊1)
成瀬昌彦(兵隊2)
天野創治郎(兵隊3)
小笠原章二郎(兵隊4)
森塚敏(兵隊5)
長浜陽二(竪琴を弾く少年)
北林谷栄(物売りの老婆)
沢村国太郎(その亭主)
中村栄二(ビルマの老僧侶)
佐野浅夫(脱走兵)
三橋達也(三角山守備隊隊長)
伊藤雄之助(村落の村長)
1985年版 [編集]
ビルマの竪琴(1985)
監督 市川崑
製作 鹿内春雄
奥本篤志
高橋松男
脚本 和田夏十
出演者 石坂浩二
中井貴一 ほか
音楽 山本直純
撮影 小林節雄
編集 長田千鶴子
製作会社 フジテレビジョン
博報堂
キネマ東京
配給 東宝
公開 1985年7月20日
上映時間 133分
製作国 日本
言語 日本語
allcinema
キネマ旬報
allmovie
IMDb
表・話・編・歴
1985年7月20日公開。

スタッフ [編集]
監督:市川崑
製作:鹿内春雄、奥本篤志、高橋松男
プロデューサー:藤井浩明 角谷優 荒木正也
企画:日枝久 高橋松男
原作:竹山道雄
脚本:和田夏十
撮影:小林節雄
美術:阿久根厳
編集:長田千鶴子
音楽:山本直純
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
音楽補佐:山本純ノ介
照明:下村一夫
フジテレビジョン・博報堂・キネマ東京 提携作品
キャスト [編集]
中井貴一(水島上等兵)
石坂浩二(井上隊長)
川谷拓三(伊東軍曹)
渡辺篤史(小林上等兵)
小林稔侍(岡田上等兵)
井上博一(馬場一等兵)
浜村純(村落の村長)
常田富士男(物売りの爺さん)
佐藤正文(鈴木上等兵)
茂木繁(阿部一等兵)
保木本竜也(村上一等兵)
川崎博司(渡辺一等兵)
山口真司(渡辺一等兵)
永妻晃(丸山一等兵)
清末裕之(中村一等兵)
藤田龍美
井上浩(山本一等兵)
北林谷栄(物売りの婆さん)
菅原文太(三角山守備隊々長)
参考文献 [編集]
滑川道夫他編著『作品による日本児童文学史 3 昭和後期』牧書店、1972年
註 [編集]
^ 福井県永平寺で修行中に召集され、南方戦線を転戦しビルマで終戦。捕虜収容所では合唱団を結成していたという。復員後、群馬県昭和村で僧侶になった。その後ミャンマーキンウー市に小学校を寄贈、2008年12月17日老衰のため死去。享年92。『日本経済新聞』2008年12月20日付朝刊11面(訃報欄)
関連項目 [編集]
ビルマの戦い(ビルマ戦役)
戦場にかける橋
[隠す]表・話・編・歴市川崑

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1960年代 女経(第2話「物を高く売り付ける女」) (1960年) - ぼんち (1960年) - おとうと (1960年) - 黒い十人の女 (1961年) - 破戒 (1962年) - 私は二歳 (1962年) - 雪之丞変化 (1963年) - 太平洋ひとりぼっち (1963年) - ど根性物語 銭の踊り (1964年) - 東京オリンピック (1965年) - トッポ・ジージョのボタン戦争 (1967年) - 青春 第50回全国高校野球選手権大会 (1968年・総監督)

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2000年代 どら平太 (2000年) - 新選組 (2000年) - かあちゃん (2001年) - 犬神家の一族 (2006年) - ユメ十夜(第二夜) (2007年)

企画・監修作品 銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999) (1979年) - 長江 (1981年) - 子猫物語 (1986年)

テレビドラマ 木枯し紋次郎 (1972年 - 1973年) - 刑事追う! (1996年) - 盤嶽の一生 (2002年)

関連人物・項目 和田夏十 - 長谷川清 - 長田千鶴子 - 久里子亭 - 石坂浩二の金田一耕助シリーズ

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