平仮名(ひらがな)は日本語の表記に用いられる音節文字である | 検索のブログ

平仮名(ひらがな)は日本語の表記に用いられる音節文字である

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平仮名

ひらがな
平仮名
類型: 音節文字
言語: 日本語、琉球語
時期: ~800年
親の文字体系: 漢字
→ 万葉仮名
→ ひらがな
平仮名
姉妹の文字体系: カタカナ, 変体仮名
Unicode範囲: U+3040-U+309F
ISO 15924 コード: Hira

平仮名(ひらがな)は日本語の表記に用いられる音節文字である。仮名の一種で、万葉仮名を起源として成立した。楷書ないし行書で表現される万葉仮名を、極度に草体化したものである。

目次 [非表示]
1 概要
2 平仮名の一覧
3 歴史
4 参考文献
5 関連項目
6 外部リンク


概要 [編集]
現代の日本語で最も基本的な文字であり、主に次のような場面で用いられる。

文章の表記に用いる場合
仮名交文
音を示すことを目的とする場合
漢字の音(訓読み、振り仮名・ルビを参照)
和製漢字を含む漢字に、該当するものがない和語
日本語の初学者を対象とする、他の文字の代替
一般と異なる表記による効果を目的とする場合
書道の一分野である「かな」に用いる場合
太平洋戦争後、学習指導要領の制定により、日本の学校教育では平仮名が最初に教えられるようになっている。


平仮名の一覧 [編集]
それぞれ下の行に字源となる漢字を示す。

あ段 い段 う段 え段 お段
あ行 あ い う え お
安 以 宇 衣 於
か行 か き く け こ
加 幾 久 計 己
さ行 さ し す せ そ
左 之 寸 世 曽
た行 た ち つ て と
太 知 川 天 止
な行 な に ぬ ね の
奈 仁 奴 祢 乃
は行 は ひ ふ へ ほ
波 比 不 部 保
ま行 ま み む め も
末 美 武 女 毛
や行 や ゆ よ
也 由 与
ら行 ら り る れ ろ
良 利 留 礼 呂
わ行 わ ゐ ゑ を
和 為 恵 遠

「ゐ」「ゑ」は、現在歴史的仮名遣においてのみ用いられる。

歴史 [編集]

小学綴字篇
漢字からひらがなへの変化空海が平仮名を創作したという伝承があるが、これは俗説に過ぎない。平仮名の元となったのは、楷書ないし行書で表現される万葉仮名である。「あ」は「安」、「い」は「以」に由来するように、万葉仮名として使用されていた漢字の草体化が極まって、ついに元となる漢字の草書体から独立したものが平仮名と言える。

すでに8世紀末の正倉院文書には、字形や筆順の上で平安時代の平仮名と通じる、なかば草体化した万葉仮名が見られる。9世紀中頃の『藤原有年申文』(867年)や同時期の『智証大師病中言上艸書』などの文書類にも見られる、これら省略の進んだ草書の万葉仮名を、平仮名の前段階である草仮名(そうがな)と呼ぶ。宇多天皇宸翰『周易抄』(897年)では、訓注に草仮名を、傍訓に片仮名を、それぞれ使い分けており、この頃から平仮名が独立した文字体系として次第に意識されつつあったことが窺える。

9世紀後半から歌文の表記に用いられていた平仮名が、公的な文書に現れるのは、醍醐天皇の時代の勅撰和歌集である古今和歌集(905年)が最初である。その序文は漢文である真名序と平仮名で書かれた仮名序の二つが併記された。また935年頃に紀貫之が著した『土佐日記』について、後にその原本の最終帖を藤原定家が臨模したものが伝存しており、当時すでに後世の平仮名と同じ字体が用いられていたことを確認できる。951年の『醍醐寺五重塔天井板落書』になると、片仮名で記された和歌の一節を平仮名で書き換えており、この頃には平仮名は文字体系として完全に独立したものになっていたと考えられる。なお、平仮名という言葉が登場するのは16世紀以降のことであり、これは片仮名と区別するため、「普通の仮名」の意で呼ばれたものである。

貴族社会では女性或は私的な場で用いるものとされ、女流文学が平仮名で書かれた以外にも、和歌、消息などには性別を問わず平仮名を用いていた。そのため女手(おんなで)とも呼ばれた。

たとえば、平仮名による最初期の文学作品である紀貫之の作品『土佐日記』は、かつては作者が女性であるという前提に立って書かれているといわれていたが、2006年に筑波大学の小松英雄が行った検証によると、この日記は女性に仮託したものではなく、冒頭の一節は「漢字ではなく、仮名文字で書いてみよう」という表明を、仮名の特性を活かした技法で巧みに表現したものであるという。平仮名で書かれたものは、漢文のものより地位が低く見られていたが、中国との公的交流が絶えて長くなるにつれて、勅撰の和歌集に用いられるまでに進出した。

平仮名の異体字は、万葉仮名のそれと比べると遥かに少ない。平仮名による表現が頂点に達した平安時代末期の時点で、異体字の総数が約300種、そのうち個人が使用したのはおよそ100から200種ほどとされる。時代が下るにつれて字体は整理される傾向にあり、現代においては、一音一字の原則に従って、1900年の小学校令施行規則の第一号表に示された48種の字体だけが普及している。この時採用されなかった字体を指して変体仮名と呼ぶが、このような概念はそれまで存在しなかったものであり、1900年までは(現代の)平仮名も変体仮名も区別なく、「平仮名」として用いられていた。


参考文献 [編集]
江守賢治『字と書の歴史』日本習字普及協会、1967年(ISBN 481950004X)
小松茂美『かな その成立と変遷』岩波新書、1968年(ISBN 4004120977)

関連項目 [編集]
国語国字問題
万葉仮名
片仮名
ローマ字
五十音
いろは歌
中古日本語
変体仮名

外部リンク [編集]
ひらがなの漢字からの成り立ち動画 FLASH
ウィキメディア・コモンズには、平仮名に関連するマルチメディアがあります。"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E4%BB%AE%E5%90%8D " より作成
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最終更新 2009年6月14日 (日) 02:38 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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