春は汚れ対策に硬いのを。
春は水分対策にストラクチャーを。
わたくしが思うに、少し矛盾を感じます。
最近は真面目にワックスをしていますが、やってもやっても「ゲレンデで一番走っている奴」になれません。
朝は良くても昼前に終わるとか、朝はぶっちぎられて昼からマシになるとか。
100点を取りに行くと60点しか取れなかったり、90点取れても瞬間の輝きだったり。
長年の持論は「ジャンプでランディングまで届けば良いし、緩斜でみんなが止まる所を遊びながら行ければ良い」です。
朝から晩まで80点なら上々。
ちょっと何かにかぶれて、デキる奴を目指しましたが背伸びと言うやつ(笑)
そもそも世の中には「その道のプロ」ってのがいるのでね。
そんな簡単には「ゲレンデで一番」も難しいですね。
って事で、路線変更…というか、元の路線に戻ります。
そもそも、ハイシーズンはそんなにソールで苦労することは少なく、難しいのは3月の降雪や春の汚れ雪。
降雪は奥深だし、時期的にも春雪対策に励んでおります。
とは言いましても、長年の持論的には概ね答えは出ていて、そんな事はみんな知っている事。
つまり、温度無視で硬いの入れてれば良し。
ぼくはずっと、アールゼロのエメラルドを塗りっぱなしで滑ってました。
それで、毎回ワックスしなくても良いと言う自分ルールを設けて、削れてきたらスクレーピングだけしてまた厚塗りすると言う。
さすがにこれはやめましたねー。
やっぱり剥がした方が間違いなく走るし、走る方が当てる回数増えるし、当てる回数増えれば自動的に練習の機会が増えて上手くなるし。
先日SWIXのCH4(一番硬いグリーン)で滑りました。
手入れ自体はきちんとしているわけだし、遅い方ではないです。
かなり走る方で、上位層だったと思います。
が、自分的には今一つ感。
「上位層の中でも上の方」ではなかったので。
スチールとかブラスを仕上げに使わないので、ストラクチャーが半ば無意味になってるのでしょう。
金属のブラシで滑走面を仕上げるのは、僕は否定的に考えています。
ICDIの社長の受け売りですが(笑)、金属は傷が入るのでダメだと。
納得するには実験するに限る。
って事で、実験その①
新品のソールの端材を使って検証。
右がドミネーターのスチールでゴシゴシ。
左がSWIXの真鍮でゴシゴシした面です。
どうっすか?
両方傷ついてるけど、評判のいいドミネーターよりむしろ、SWIXの方が面ツル…。
ま、基本クリーニングに使うものなので、その意味ではドミネーターが優秀なのかもしれないけど、少なくともレース前の仕上げに使うなんて考えられない検証結果。
スチールではなくブラスでも実験してみたいところ。
では実験その②
ボアで削れる限界の検証。
これはストラクチャーを出すと言う意味合いの検証で、ワックスの塊をボアで直にゴシゴシします。
CH4はロトブラシでも手でもビクともしません。
CH6はイケます。
CH5は、かなり圧をかければ傷をつけられます。手よりロトブラシの方が優秀。
しかし、実際にソールのストラクチャーを出したいなら、手の方が良いのかも。
アールゼロのエメラルドはCH5とCH6の間くらいだけど、こいつの場合は温度帯もあってるので、やはりこれが良いのか???
ちなみに僕のロトブラシはICDIの社長に頼んで仕入れた、業務用の300mmのやつ。
しかし、モリスポとかで売ってる短いやつの方が小さくて、その分強く当てられるので良いような気がしてきた。
300mmのやつでも結局1度では当たらないので、トゥー→ヒール→真ん中みたいな感じで分けてやります。
だから短いのでも手間は同じ。
あと、ドリルも電圧弱いとダメです。僕のは10.8vだけど、14.4v?くらいは欲しいかも。
現在明確なのは、硬いワックスで汚れを呼び込まないように1日中80点で遊ぶには、CH5かアールゼロのエメラルドで、ブラッシングはある程度やる。
多分薄く残すくらいの方が調子良くて、滑ってて物足りなくなったら軽く剥がすのが良いかな?
それから番外編。
スチールとか真鍮でクリーニングして、ケバをスクレーパーで切って、そのカスをアイロンに乗せると…。
溶けます。
けど溶け残ります。
これって、ワックスが染み込んだソールのカスだからだと思うんです。
染み込んだワックスは溶け出すけど、ポリエチレンの溶解温度は136℃付近(超高密度PEの場合。シンタードがこれに当てはまるかは知らん)なので、この時120℃にしてたので残った、と予想。
今後試したいのはー…
フッ素入りも、温度合わせるのが良いのか硬いので滑るのが良いのかとか、グラファイト入りはどうかとか、僕の場合はそこらへんのことも同じソールで同時に比較できるので面白いです。
以上、春雪だけでも攻略したい今日この頃。
でした。