鋼の錬金術師 BOX SET-ARCHIVES- 【完全予約生産限定】 [DVD]/朴ロ美,釘宮理恵,大川透

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私は2003年版(当時小5)でハガレンにハマった奴なんですが、
最近DVD見直してまた再燃中です~。
ちなみに何を隠そうこのジャンルで腐に転がり落ちたのです。
今年2013年ですから、もう腐ってから10年経つんですね…

正直旧作アニメは原作より好きだったりします。
その理由は作画、とにかく美麗なんですよね。
FAで思ったのはグリリンを是非旧作のような美麗作画で見たかったということでした。
たまにエドが女の子みたいだったり、大佐がやけに鬱くしかったりしますが、
いやだからこそ旧作は腐女子人気が高いのでしょうかね。
(腐女子人気だけじゃないけど)

ストーリーは原作も旧作も両方好きです。
旧作は原作のストックがなくなったからオリジナル路線に行った、
と勘違いされてる人たまに見ますが、最初から別物なんですよね。
既に7話くらいから?アニメオリジナルの伏線がありました。
原作に比べ旧シリーズは非常に暗く重いしハッピーエンドとは言えないです。
原作をわざと重く改変して1話1話に教訓を込めてあるのも説教臭い。
でもそれだけスタッフのこだわりと愛情を感じました。





さて旧作は腐女子に人気が高い。その理由はいくつかあると思います。

・(最初にも書いたけど)作画
原作より綺麗で細やかな、悪く言うとナヨっとした作画。
なので、エドが繊細で可愛い。ロイが色白で美しい。エンヴィー美エロい。
ハボック少尉も美形に。全体的に美男子が増えてます。
スカーも線が細くなってかなり柔らかい印象を受けるほど。


・エルリック兄弟の共依存
原作の比じゃないレベルでべったりな旧作のエドとアル。
前半はエドヒロイン、後半はアルヒロインといったレベル。
べったり度は終盤になるにつれひどくなり、
シャンバラの結末は互いさえ居ればどんな世界も怖くないと言わんばかり
ウィンリィやロイ(後述)が気の毒になるレベルです。


・エドとロイの関係性の改変
原作はエドとロイは最初から対等に近く、割とビジネスライク。
でも旧作は長いこと「庇護したい者と子供」の関係なんですよね。
旧作は3話~9話がずっと過去編で、
エド(12歳)とマスタング中佐の時代が半クールほど続きます。
ここで2人の関係が「大人と子供」という印象を強くします。
25話ではホークアイ中尉がロイに向けて「大佐はあの兄弟のこととなると冷静な判断力を失くされることがある」と言ってます。ここ原作読んでる人なら「え?そうか?」って思います。アニメのロイは原作と違うんだなぁと。
で、それがはっきり分かるのが軍から追われる身となったエドと再会する43話。
ロイが「なぜ私の保護を求めず勝手に逃亡した」と怒るシーン。
エドを保護したくて仕方ないってのが旧作のロイなんですね。
それがようやく対等になるのは48話。最終回から3つ前の48話です。
ここで2人は手を握手でなくタッチして「さようなら」と言って違う道を進み出すんです。
(ちなみにこの話のサブタイも「さようなら」)
まだシャンバラを見るとロイはエドを思い続けているようでしたが…


・女性キャラの役割減少
一番顕著なのがウィンリィの扱い、4クール目と映画の扱いがひどい。
ロゼやノーアといった脇&オリキャラがヒロインし始めたせいで…
それゆえエドとウィンリィのフラグはすごく薄まってます。
加えてエドとアルがべったりなせいでシャンバラでは置いてけぼりに。
さすがに可哀想でなりませんでした。
シャンバラと言えばイズミ師匠は亡き者にされてるし。
そんな中、ホークアイ中尉はまだ全然マシと言えます。
強いて挙げると原作なら中尉が控えているだろう大佐の隣に、
ハボック少尉が居ることがしばしばありましたが。
(彼は原作より大佐への心酔っぷりが強く描写されてますね/例:7話)


以上の要因から旧シリーズは腐人気高いのではないかと思います。