貸本WEEK第2回は桜井昌一です。
前回紹介した辰巳ヨシヒロ氏の実兄です。

桜井昌一って誰って方も多いと思いますが、このキャラクターは見たことあるでしょ。↓
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水木しげるの漫画にちょくちょく登場する、メガネに出っ歯のさえない男。
彼こそ桜井昌一がモデルなんです。

今回はそんな桜井が貸本時代に描いた単行本「暗い鋪道」を紹介します。
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強盗を働いた北上と健次。しかし北上は裏切り、健次は捕まった。
5年後、健次は出所。一方、北上は"力"でF町を支配していた。
健次は過去のことは忘れて、もう一度仕事をしようと北上に近づく。
北上は結婚し、妻の連れ子・信子と3人で暮らしていたが、健次と信子は愛し合ってしまう。やがて信子のお腹には命が宿る。
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これで、北上は健次の父ということになる。健次は本当に過去を忘れることを決心するが、誤って北上を殺してしまう。
健次は信子のもとから去って行った…

う~ん劇画っす(^^

さて、桜井さんですが、その後"日本一小さい出版社"東考社を設立。
辰巳、水木らの作品を次々に発行。
また、初期の「超人ロック」(聖悠紀・作画グループ)もここから出てました。
月刊漫画「ガロ」の原稿も東考社によるものでした。
2003年、残念ながら鬼籍に入られました。