わたくしはとんでもない潔癖症だった。
ラグやカーペットは壁にスッキリ、キッカリ平行に置くまで自分を許せず、
窓や鏡には微かな汚れがあっては自分を許せず、
床に塵がひとかけらも落ちていようものなら部屋の隅から隅まで掃除機をかけまくり、
一つの部屋に大、中、小の箒とコロコロとガムテと携帯掃除機とアルコールティッシュを常備し、
気持ちよく掃除機をかけられるように床には極力モノを置かず……というのがポリシーでござった。
猫を飼うまでは。
猫はわたくしの、その全てのポリシーとスタイルをズタボロに崩して下さった。
今の暮らしを見よ。
まあ、いい。
床にはゲロゲロのあとがこびり付いており、
窓ガラスや鏡には慢性鼻炎の猫のクシャミによる鼻水が飛び散り、
コーヒーやお味噌汁やワイン🍷の中には猫毛が浮きまくり、
靴下には猫毛がまんべんなくまぶされ、
もはやスタイリッシュな黒い服は着られず……
たぶん、
猫神さまは教えてくれたのだろう。
そんなペキペキの潔癖症で生きていくのは辛かろう…と。
もうちょっと楽に生きなさい、と。
頑固なわたくしに気づかせるには、そんじょそこらの警告では難しいかろうからと、よこしてくれた使いの者が猫だったわけだ。
正解!
もう、イチコロさ。
人間ってホント、ホコリやゴミやシッコでは死なないわ。
猫神さま、わたくしに猫を預けて下さってありがとう!
でも、今年は子猫はいりません。
今日は桑名市で譲渡会でした。
しっぽ家からはサビーヌが出勤。
そして松坂市からたぬきちのママパパ、ありがとうございます❗️
可愛い写真をいっぱい見せていただいて、
なんて今日はいい日なんだ❗️
猫神さまに猫を預けていただいて、
まあ、辛い悲しい事いっぱいあるけど、
嬉しい、幸せもいっぱいいっぱいある。
だから、ご恩返し、これからもします。
でも、今年は子猫はいりません。