9月17日、その日はチョー大型台風が来るという
、不穏な空気が漂っていたのだった。
その日は、清須猫を保護している方が初めて三重県菰野で譲渡会を開催するので、支援物資を車に積むべく、二階から降りて行くと…………
玄関があいておる………
猫たちがわらわらと外を覗いておる…………
その時のわたくしの驚愕をわかっていただけるだろうか。
落ち着け!落ち着くんだ!と呪文を唱え
静かに戸を閉める。
がっ! その時、わたくしの目の端に、
へっぴり腰で外を歩く大吉の姿が……。
その時のわたくしの絶望をわかっていただけるだろうか。
ちなみに、大吉は触れない猫。
大吉さん、その時のもようをお話ししてもよろしいでしょうか?
で、脱走したわけですよ。
むろん、探し回るわけですよ。
みなさん、脱走した猫は必ず家の近くにいますからね。
怖くて、心細くて、遠くには行きませんからね。
すぐに、お隣さんに脱走を知らせました。
カリカリを置きました。
ゲージを設置しました。
石狩挽歌さんと、碧南猫の会の村長がすぐ来てくれてゲージを貸してくれまして、計4個。
家の猫たちをゲージに入れ、部屋に閉じ込め、
携帯コンロでサンマを焼く。
2晩、コレをやりましたが入らず。
でも、家の周りをうろうろしているのは確認。
あ〜〜〜〜、帰りたいんだろうなー。
でも、パニくっているんだわな〜〜。
3日目の19日は仕事が休み。
朝から捕獲に専念致しました。
長期戦はイヤだ!
何としても今日、決着をつける!
そして、夜。
玄関をあけ放ち、廊下でサンマを焼きいぶす。
外で毛布をかぶり、気配を消して忍びのようにうずくまって待つ。
町内のボス猫、りゅう君が大吉を後ろに従えて玄関にたたずむ。
りゅう君が静かに玄関に入る。
その後を追って、大吉が恐る恐る玄関をまたぐ。
わたくしね、脚と手が震えましたわ。
忍びのように音もたてず玄関に駆け寄り、
(実のところ、こけつまろびつ…だったかも)
ソッコーで戸を閉める。
このように、三日間の捕獲劇は幕を閉じたのであった。
あなたのおかげ。
りゅう君、お願い!
大吉を連れて帰って来て!
お願いしてたんです。
りゅう君は裏切らない。
皆さん。
もし、猫が脱走しても絶対にあきらめないでね。
必ず近くにいますからね。
脱走猫が動くとしたら陽が落ちてからですから。
今回は保護までに3日でしたが、福ちゃんの時は1週間、
ミーヤが脱走した時は1カ月かかりました。
あきらめないでね!
😭
りゅう君、大吉も連れて帰ってくれたけど、
違う猫も連れてきたのよ………。
いらんし……😭