私はもともと、犬の保護活動を中心に行っていました。
猫については正直なところ、ほとんど知識がなく、初心者でした。
周りには猫の保護やTNR活動をされている方も多く、
子猫の保護のお手伝いをすることはありましたが、
実際に猫を保護して一緒に暮らすことはできていませんでした。
家には自分の犬と保護犬が常に何頭もいて、
お互いに仲良くできるのか、ストレスにならないか…
そんな不安もあり、
犬の保護活動で精一杯で、
猫の保護まで手が回らないというのが正直なところでした。
そんなある日、
「生後1か月半ほどの子猫がいる」と連絡を受けました。
猫かぜがひどく、目も見えていない状態でした。


その子を放っておくことが、どうしてもできませんでした。
行き場もなく、しばらくの間うちで過ごすことになりましたが、
一緒に暮らすうちに、その子はかけがえのない存在になり、
気づけば家族の一員になっていました。



猫のことは本当に何も分からず、
周りの方に教えていただきながら、毎日を重ねていきました。
そしてその中で、ふと感じるようになったことがあります。
「もしこの子が、いなくなってしまったら…?」
保護活動をしていると、
迷子になってしまった子や、
もう二度と会えなかった子もたくさん見てきました。
でも、どこかで
「うちの子は大丈夫」と思っていた自分もいました。
だけど本当は、
何も備えができていなかったのかもしれません。
最初は、
「猫に首輪をつける」という発想すらありませんでした。
むしろ、
「かわいそうなんじゃないか」と思っていました。
でも、これまでの経験の中で、
少しずつ考えが変わっていきました。
外で見かけた猫が、
人懐っこいのに首輪をしていないと
「野良猫なのかな」と思ってしまう。
逆に首輪をしていると、
「この子には家族がいる」とすぐに分かる。
そう思うと、
近所での聞き込みや、行政への連絡、
迷子サイトの確認など、行動にもつながりました。
実際に、迷子猫の捜索をお手伝いしたとき、
庭に迷い込んだ子が
野良猫だと思われたまま飼われてしまい、
元の飼い主さんと、なかなか再会できなかった
というケースもありました。
「首輪があれば、すぐに分かったのに」
そう感じたことは、何度もありました。
首輪と迷子札は、
ただのアクセサリーではなく、
「この子に家族がいる」という証であり、
安心して暮らすための、大切な備えなんだと感じています。
そんなときに出会ったのが、
首輪とGPSについてのお話でした。
今までなんとなく感じていた不安や疑問が、
少しずつつながっていく感覚がありました。
「守れているつもり」ではなく、
ちゃんと守れる状態をつくること。
そのために、今
嫌がらないこと、日常で使えることを大切にしながら、
首輪やGPSケースの開発にも関わらせていただいています。
まだ開発途中ではありますが、
本当に守れる形を目指して、進んでいます。
次回は、
実際にGPSについて調べたり、使ってみたことを
お話しできたらと思います。
- 前ページ
- 次ページ