先日 ペットシッターを依頼したいのですが‥ 高齢猫で‥
とすこし遠慮がちな お電話相談がありました。
何度もどうしようか と悩まれての相談でした。
１６歳半 寝たきりなので 長時間留守にしないといけない日の
水分補給とシーツ交換が主な内容です。
本来は 高齢や幼猫幼犬の場合は不慮のトラブルの確率が高くなるので
シッテイングを遠慮させていただくことが多いのですが、
こちらも春に２０歳の高齢寝たきり２４時間静脈点滴の猫を見送ったところなので
飼い主さんの切実な思いが痛いほどわかります。
まして猫ちゃんの場合人見知りなどがあれば 家人以外の世話でもストレスに
なることがあります。
介護内容にはお答えできるとは 思いますが 猫ちゃんの性格や
病状によっては 悪化したり またせっかくシッティングにお伺いしても
場合によっては最悪の事態も想定しておかないといけない旨を
説明させてもらい 検討していただくことにしました。
さて 電話を 切ったものの 猫ちゃんの容態が気になって 気が落ち着きません。
そうだ ２，３日待って連絡がなければ こちらからもう一度お電話を‥
と思っていたとき また連絡をいただきました。
いろいろと話させていただいて 次に 即！ というときのためにも
一度面談をしましょう！ ということになり
２１日の夜にお伺いさせていただきました。
１６歳半の猫ちゃん‥‥デコちゃん（男の仔）は 寝たきりでしたが
私を笑って迎えてくれました。
同居犬のヌービーちゃんまで 依頼主さんがびっくりするほどの甘えっぷり！
まず デコちゃんの容態をおききします。
デコちゃんは私の手を受け入れてくれて うれしそうな顔をして
甘えた声をだしてくれます。
急激に悪くなったそうで 今は痩せてしまって 寝たきりです。
でも 頭はしっかりしてるし 目もキラキラ 頑張ってる！ という顔をしてくれます。
18歳の黒猫のチョビ君も安心した顔で見てくれています。
相性は大丈夫なようです。ちょっと安心(´∀｀)。
デコちゃんの身体を軽くなで、手足の先を少し暖めるようにマッサージ‥
私たちの会話を聞きながら安心したように うとうとしてくれています。
身体を冷やさないように温カーペットだけでなく 湯たんぽの併用なども
お話しながら 猫談義で話はつきません。
とりあえず いざというときには動ける体制にしましょうということで
その夜は 帰宅させていただきました。
２２日の１０時頃のことです。
朝から堤防での自転車事故の対応で（うちではありません サイクリングの方です．
詳しくはブログ 木津川だより に載せています）ばたばたして ほっと一息ついたときでした。
昨夜 面談にお伺いした デコちゃんの お母さんからの電話でした。
涙声で 昨夜 ３時過ぎくらいに容態が変わって亡くなりました とのことでした。
呼吸が少し荒くなっていて‥‥ そのあと息をひきとったそうです。
つらいですが でも デコちゃんも よくがんばったんだから
お母さんも 自分を責めたりしないでくださいね。
できるかぎりのことはしてあげてられたんだし‥‥
依頼主さんの 悲しい気持ちが ばんばん伝わってきます。
私も 昨夜のデコちゃんの甘えた顔が思いうかんで 涙声になりそうです。
いつも 思います。
生きとし生けるものは いつかは必ず この世を去って行きます。
これは動かしようのない生き物すべての摂理なのです。
たくさんの仔たちを見送ってきた身にとっては それぞれの別れは本当に身をひきさかれる思いです。
でも それ以上にたくさんの思い出や楽しみや幸せをその仔と一緒に過ごしたことで体験できた‥
その重みの方がずっとずっと重いことを 心に深く落としこんでください。
今は 失った悲しみが怒涛のように押し寄せてきてつぶされそうになりますが
一緒にいてくれてありがとう！と思うことが 先に旅立った仔たちへのハナムケだと‥。
たった少しの時間だったけど 私の手の平に顔をよせて甘えてくれたデコちゃん‥
君にあえて よかったよ！
デコちゃんのやさしい甘えた目もわすれないよ！
これからは お母さんとお父さんと仲間たちを 見守ってあげてね。
ありがとう デコちゃん。