メールは消した・・・


電話帳に残ったアドレスも・・・


これでマキに連絡を取る術はなくなった


だけど、最後の抵抗を残した


それは自分のアドレスを変えないこと・・・


こっちからは送れないけど


受け取ることはできる


そんなことで君とつながってようとした



でも、一向に連絡などない日々は


ただただ寂しさを増すだけだった


そして、思い出のすべてを捨てたことなど


なんでもなくて


それはただ君がいないってことを


気付くための準備でしかなかった



完全に思い出をなくした部屋にいる


一秒一秒が僕をからっぽにさせた


やる気もなにも起きなくて


仕事ではミスが少し多くなった



会いたかった


声が聞きたかった




Always and...を最初から

それでも最近の1カ月分しか残っていないほど


メールを削除した


大切で、時々切なくて


でもやっぱり大事で大好きな


そんな思い出の証拠を


ひとつずつ消していく作業は


ひどく胸に苦しみを与え続けた



だけど最後に残ったメールたちの中にいる


君の様子は変わっていた


別れをほのめかしたり


そんなメールが多かった



その中で一つのメールが


僕に一つの疑問を与えた




君はきっと鈍いから何も気づかない


ケンカしたときの原因も


わたしの不機嫌も不安も


そんな君にぴったりのヒントを


日常にちりばめてみる


それはきっと


わたしたちの愛の証だよ


君が受け取るのはずっとずっと先


それでもいいの


わたしは知ってる


今、この瞬間わたしたちは愛し合ってる


それを大切にしていこうね




ヒントってなんだったんだろう・・・


僕はそれを受け取ることはできたのかな


枯れたはずだった


涙という涙は全部出したはずだった


思い出のCD


君が好きだったクッション


もめたマグカップの柄



そういう一つ一つを思い出しながら


泣いた日々は


もう終わったと思っていた



僕は今を動かすために


メールの削除という


なんでもないはずのことから


始めた


だけど


一通一通が胸に突き刺さって


僕はやたらと時間を費やしていた



付き合って一週間になるねラブラブ


ねぇ、手をつなぐとき


まだ緊張するはてなマーク


わたしはまだしちゃうなあせる


でもね、嫌じゃないの


つないでたいの


君の温度と溶け合って


君はわたしなんだって


想いたいの音譜



時々長いメールがあって


そういうのほど消せない


保護してあったのを


外すときほど


切ないことはない



涙が止まらない


メールはまだ残っていた



Always and... を最初から