北富士演習場の立入日と入山鑑札なるものがある

富士山の北麓に広がる陸上自衛隊北富士演習場。ここは広大で約4,600ha・・・といってもピンと来ませんが、ざっと東京ドーム1,000個分、渋谷区の面積の3倍という規模感だそうです。昔から地元の人たちが生業などのために産物採取等を行ってきた入会地です。ここには『立入日』が設定されており入山鑑札を発行してもらえば一般の方も入場ができます。入山鑑札は富士吉田市外二ケ村恩賜県有財産保護組合の恩賜林組合役場で発行してもらえます。500円で二か月有効です。入山に関しては注意事項があるのでご確認ください。

 

◆入山に関する注意事項

富士山に入山する際には、入山鑑札が必要です - 新着情報 | 富士吉田市外ニヶ村恩賜県有財産保護組合(恩賜林組合) (onshirin.jp) 

 

さて、北富士演習場にはいくつかのゲートがあり、一番アクセスが良い行き方は東富士五湖道路の富士吉田忍野スマートインターからで、インター出口を左折して100メートルのところにゲートがあります。演習場の外周に未舗装の道が延々と延び、途中に縦横に道があります。私は4月に鑑札を発行してもらった時に下見がてら外周を走ってみました。そのスケールは圧巻で楽しいやら、驚いたやら。その時はまだ芽吹きの前だったので、少し季節が進んだGWに山菜も取れるのではと再び訪れました。今回は前回あたりをつけておいた脇道の先の木陰の広場に車を停め早速山菜探しです。

  

 

収穫は

とにかく広く、富士山の裾なので傾斜があり沢や崖など自然地形に近く足場もあまりよくないため靴は登山用のソールが厚いものを用意しました。春先に野焼きをするので焦げた枝などがあり靴もパンツもススだらけになります。そんな斜面を登ったり下ったり歩き回ります。フキやイタドリは見かけるもののワラビはなかなか見つかりません。目をコラして歩いているとようやく発見。

  

 

一本見つかれば地下茎でつながっているので周りを探せば仲間がいるはず。まばらではありますがわらび君がぼちぼちと生えていました。時期的にはまだ幾分早いようでした。大量に採っても食べきれないのでほどほどにして今度は林の中に入ってみました。狙っていたタラノキは見つけることができず、ただ赤松の倒木がそこここにあり枯れ枝を切ってみると松脂が詰まったファットウッド!これも収穫には違いありません。

  

 

採取の後は車を停めた木陰にシートを敷いておにぎりタイム。とても清々しくてキャンプ場に来たような心持です。私の鑑札は6月まで有効なのでまだ何回か遊びに来られそうです。

 

自宅に戻ってやるべきことは、ワラビのあく抜きと砂だらけの車の洗車でした。