しみじみと感じる冬キャンプの魅力

泊りのキャンプは3か月半ぶりです。キャンプ場の空きの都合で一年で最も寒い時期となりましたが、天気が良く寒波の影響もいくらか緩んだ絶好のコンディションでした。まだ陽の差す16時ころにキャンプ場に到着。木々はすっかり葉を落として見通しが効くのでいつものサイトが少し広く感じました。冬支度ではあるものの、装備はいつものリュック一つ分。寒い時期なのでテントはモンベルのステラリッジテントです。

  

 

少し日が延びてきたとはいえ、のんびりしているとすぐに暗くなります。設営の後に焚火を熾します。今回は火打石で火熾しをしました。このところ火打石で火をつけるのが楽しくて毎日のように自宅でカチカチやってコンスタントに火が点けられるようになっていました。実戦は初めてですが難なく着火成功。練習の成果が出たようです。火打ちの火花がこうして焚き火になっているんだ、と感慨に浸りつつしばらく焚き火と向き合っているうちに陽が沈んできました。

  

 

夕食は米を炊いて、鍋風スープを作りました。白菜、えのき、ソーセージ、豚肉のシンプルな具材。味付けは醤油と塩とダシ粉。輪切りの唐辛子を一つまみ。ぐんぐん下がる気温の中、焚火と熱くて少し辛いスープは至福です。久しぶりにトランギアのアルコールバーナーを持ち出してお湯を沸かして白湯を飲みました。

  

 

次に焚き火台の下でピザを焼きました。冷凍のピザに溶けるスライスチーズを足して焚き火台の下に置き焼ける待ちます。ものの数分でチーズが溶け始めるので位置を動かしたりしながらまんべんなく火を当てます。これが上出来でとてもおいしく焼けました。

  

 

食後はコーヒーを淹れて焚き火を楽しみました。町の喧騒も、ほかのキャンパーの物音も、獣の声もないきわめて静かな夜。パチパチと薪がはぜる音がとても大きく感じました。焚き火の良さはその温かさ、炎の揺らぎ。絶えず様子を見ながら、丁寧に薪を足して好みの炎をキープします。ぼんやりしながらも没頭できる唯一無二のアクティビティではないでしょうか。冷気が厳しくなってきた夜9時頃に寝袋に潜り込みます。ダウンシュラフは快適でさほど寒さを感じることもなく過ごせました。ひと眠りして目が覚めたのが4時。しばらくシュラフの中でぼんやりしてからテントを出ます。この朝の気温は氷点下3度ほど。さすがに寒いので起きてすぐに焚き火を熾して朝の食事です。いつもの100円ハンバーガを分解して炙って葉っぱを挟んで食べました。

  

 

私は荷物が少ないので片付けもさほど時間がかかりません。地面が凍ってペグが抜きにくかったり、フライシートの裏が結露して少し霜状に凍っていたり、ああ冬だなあ、と思いつつかじかむ手を動かしました。

日常では感じることのできない静寂と焚火を堪能し、やはり冬のキャンプはいいものだとつくづく思ったのであります。

 

今回の主要装備

テント:モンベル ステラリッジテント1

シュラフ:モンベル シームレスダウンハガー #0

焚き火台:パーゴワークス ニンジャファイヤースタンドソロ

テーブル:SOTO フィールドホッパー

クッカー:EVERNEW BACKCOUNTRY ALMI POT、Ti 570FD Cup

バーナー:トランギア アルコールバーナー

ランタン:UCO キャンドルランタン

剣鉈:みきかじや村 バトニングナイフ

ペグハンマー:福善 戦棍