焚き火のマキ割り
我が家のウッドデッキが老朽化したので解体しました。その廃材が結構な量になり処分に困っていたのですが、よく見れば針葉樹。ならばマキにしてキャンプで燃やせばいいではないですか。
廃材は板状のものと角材状のものです。これらを焚き火台に合わせて20cm程に切り揃えたものをゴロッと持って行き、ちびちびと割ってくべます。鉈でこのマキ割をしていたのですが、荷物を減らすために肥後守で割れないだろうか。ということで試してみた次第です。
マイ肥後守
永尾かね駒製作所の特選青紙鍛造です。
割り込みと言って刃となる硬い鋼(青紙)を軟鉄で挟み込んだ本格派で長さ120mm、刃長95mm、刃の厚さは4mmとかなりしっかりとした造りです。真鍮の鞘の裏側には竹に虎の絵と『元祐作』の刻印が入っています。
永尾製作所は鍛冶屋の伝統技術が伝えられている兵庫県三木市にあり、現在5代目。『肥後守』を商標として名乗れる唯一の会社です。
キャンプでの使用感
マキ割台代りの木板に角材を乗せ、刃が地面と平行になるように当てます。気の棒で峰をコンコンと叩いて食いつかせたらもう少し力を入れてバトニング。すると木目に沿ってワレメが入り、パカッときれいに割れました。肥後守は刃を固定できないため割れる最後の一撃は注意深く叩きます。ここのコツさえつかめば面白いようにマキ割りができます。こういう単純作業もキャンプ場でやると面白く感じるのが不思議です。
使用後に刃を点検しましたが刃こぼれはありませんでした。これなら廃材消化後にキャンプ場で販売しているマキを買っても対応できそうです。軽量化が図れたことと20年来愛用している肥後守の底力が再確認できて嬉しい限りであります。




