ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 私は今、怒りに震えながらこれを書いている。繰り返し書いてきたが、内廊下をはさんだ向かい側の部屋は、猫の糞尿臭とタバコ臭を撒き散らす迷惑家族である。

 

 うちとしては大枚はたいて購入した終の住処(ついのすみか)で、連日この二つの臭いに悩まされるのだからたまらない。夏には戸が開け放たれ、私は精神的に参ってしまった。

 

 戸の開放だけは、管理組合の理事長に話をしてもらって何とか収まった。しかし戸が開閉される度に、猫の猛烈な糞尿臭が廊下に拡散される。でも戸の開閉までは止められない。

 

 もう一つのタバコの臭いもたまらない。何しろ超高齢夫婦と中年の息子の三人とも喫煙者なのだ。その臭いが毎日、換気扇から入ってくる。その度に換気扇を回し、窓を開け放って臭いを出さなくてはならない。

 

 寒くなってきたし、もう我慢できない。もはや殺意さえ感じる。夜中に、わら人形に五寸釘を打って呪いたいぐらいだ。とりあえず一人減れば臭いも軽減されるのではないかと、異常なことまで考えることになった。

 

 そこで考えた末、手紙を書くことにしたのである。何しろ先方は耳が遠いし、まともな会話が成り立たない。管理組合も管理会社も、直接言わないでくれと言ったが、もはやそんな次元ではないのである。

 

 私は数日かけて文言を考え、いてねいな手紙を書いた。換気扇から入ってくる臭いにいかに悩まされているか、せっかく暖房しても、臭いを出すため全て無駄になってしまうこと、特に夜遅い時間に臭いが入ってくると本当に困ること、毎日泣きたい思いで暮らしていること・・・

 

 これを細く書いて、窮状を切々と訴えたのである。そして新聞受けに入れておいた。翌日、うちの新聞受けに何かを入れる音がした。ドキドキ。

 

 見ると茶封筒が入れてある。そうっと開いてみると、便箋より小さな紙が入ってた。そこに書かれていたのは「申し訳ありませんでした」と言う言葉。

 

 「ああ、よかった」肩の力が抜けた。やっとわかってもらえたか。その夜はいつにない心地良い眠りについた。そして翌日・・・事態は何も変わらなかった。

 

 失望などと言うものではない。ここまでしても何も変わらないのか。もう打つ手なし。このマンションでも、こんな状態なのはうちの階だけだ。なんと不運なのだろう。

 

 私の推測では、手紙を書いたのは夫で、今まで通りぷかぷか吸っているのは妻の方だろう。あの夫婦、若い頃はおとなしくて律儀な夫と、天真爛漫な妻という組み合わせだったと思われる。今でもその片鱗がある。

 

 しかし、あの歳でニコチン依存症だとは、昔はどういう女性だったのか。あの世代でタバコを吸う女性は少数派だった。あの世代の女性は普通、吸わなかったものだ。

 

 

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