ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 

 私が昨年の1月まで暮らしていた大田区の街には、地元のヤンキーがいた。地元のヤンキー=旧住民とマンション住まいの新住民が、見事に混在していたのである。

 

 田園調布や南雪谷に近くて、1億円近い新築マンションや5階建ての戸建てが並んでいる街だった。いかにも大手企業のサラリーマンという感じの夫と、おしゃれな妻、中学受験をしそうな子どもたちが歩いている。

 

 しかし、川向こうには木造の平家建てやアパートが並んでいて、住民のタイプが全く違うのである。でも使う駅は同じだから、棲み分けているわけではない。生活圏が同じで、同じスーパーと駅を使うから、お互いに視野に入るし行動もよく見える。

 

 公共マナーが悪い人間がいるなと思うと、それはいつも川向こうの旧住民だった。決して差別しているわけではない。事実を有りのままに述べているだけである。ただ正直言って、あまり好感は持てなかったし、いつも残念だと思っていた。今どき暴走族までいたから驚きだ。

 

 地元のヤンキーは、階層の問題と密接に関わっている微妙な問題だから、口にするのは難しい。しかし実際に存在する問題で、私はそのマナーの悪さには閉口した。週末の夜などは色々と大変だった。

 

 だから、こちらに引っ越してくる時に心配だったことの一つが、地元のヤンキー問題だったのである。しかし、嬉しい誤算と言うべきか、以前の街よりヤンキーが少なかった。

 

 もちろん、いる。以前の街は川向こうにまとまって住んでいたが、ここはもう少し複雑だ。新築マンションが次々に立つ中、取り残されたように残っている木造アパートで暮らしているようだ。

 

 特に目立つのは、駅前でよくタバコを吸っている車椅子の女性だ。車椅子のヤンキーというのを私は初めて見た。100キロ以上ありそうな肥満体で、いつも険しい表情をしている。そして、体が一回り小さい、娘とおぼしき女性がいつも付き添って世話をしているのだ。

 

 その周囲を、似たような感じの人間たち数人が取り巻いていることが多い。そして車椅子の女性が色々と指示して仕切っている。一体どういう関係なのだろう。娘だと思われる女性は、軽い知的障害のように見える。

 

 その周囲だけ異様な雰囲気が漂っている。何か犯罪が起きそうな感じだ。最近また、5歳の男の子が命を落とす痛ましい虐待事件が起きた。その母娘は、元交際相手と内縁の妻の四人暮らしだったらしい。

 

 少し前に起きた子どもの虐待死事件では、近くに家族のいる不倫相手が通ってきて虐待をしていた。こういう不可解な、よくわからない人間関係の中で何かが起こるのだ。あの数人がどういう関係なのか気になる。

 

 そして昨日、引っ越してきて初めて、最低の中年ヤンキーを見た。夜のお散歩中のことだ。前方から大声がしてきて何かと思ったら、泥酔した全身迷彩服の中年男が、迷惑行為をしながら女性と歩いてくる。

 

 そして駐車場の隅で、とんでもない行為をした。見たくもない光景を見せられて憤慨し、振り返っては睨みつけていたら、見回り中の警察官が歩いてきた。もう少し早く来てくれればよかったのに。

 

 警察官は早足で駆け寄り、声をかけていた。泥酔状態を心配したのだろう。それどころじゃないのよ、さっき駐車場でとんでもないことをしたの! と心の中で叫びながら、私は犬の散歩を続けたのだった。

 

 私鉄沿線の駅では、こういうことがあっても仕方ないか。中程度以上の住宅地にでも住まない限り、ああいうヤンキーとは縁が切れない。確かに四谷や目黒に住んでいた時は、ヤンキーを目にすることはなかった。

 

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