目覚まし時計をとめる。4時半。
支度を終える頃にはカーテン越しに光りが差し込む。朝日を受けて焼けた顔が赤く光る。体温が上がらない。
定時後に勉強会が開かれた。頭痛がしてきた。帰宅。体温は下がり続けている。寝れる気配がなかった。体温が上がる感覚を求め足を運ぶ。砂の上に築かれた桜閣。すぐに崩壊するとも知らずに満喫していた。
そのままバイト。熱、余韻、あるいは火傷の影響で体が火照っていた。眠気に襲われる。頭痛が激しくなる。
追い討ち。眩暈を覚えた。胃が引き攣り、鳩尾のあたりに冷たい感覚が広がっていく。体温が急降下する。
体温が上がる感覚―すべてはまやかしだったと。自嘲した。
優しい。冷たい。愛おしい。あさましい。どれが本当なのかわからなくなる。薬を飲む。自分の知らないすべてのことを飲みくだす。もしかすると本質に触れたことはなかったのかもしれない。気付かなかった自分が呪わしい。
胃の底で何かが燃えあがる。燃えているのは熱い炎ではない。冷たい炎がゆらゆらと揺れている。