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感想文に定評があるらしい。
更なる質上げの為に自分を磨いて参る(★・s・)

【日付】
  2026/1/25(日) 開場16:30 開演 17:00
【イベント】
  魔女エステリーゼの事件簿 贋と躯編
【場所】
  「劇」小劇場
【キャスト】 ※敬称略
★天音直子    リアーナ・ロシュフィード @naochan_cherry ※僕は なお天 と呼んでる
 劇団ココア   脚本・演出:小谷総一郎  @gekidan_cocoa
 小倉萌     エステリーゼ       @moeogura
 宮瀬聖     ジェームズ        @miyase_kouki
 ひろたか    マックス警部       @cobotochan
 華山七彩    エリザベス        @kayama_nanase_
 本條佳花    クレリア         @yoshika_honjo
 萬代唯花    ミネルヴァ・ホープ    @yuikabandai
 保泉天真    ウィリアム・ホープ    @hozumi213tenma
 星野優佳    グリューネ・スペンサー  @Yuka_H_0129
 大眉和生    マイルズ・スペンサー   @oomayukazuki
 美澄衿依    ケイト(現代)      @ermrdayo
 渡森さや    レイチェル        @watamori_saya
 kk      アリア・スチュアート   @kk_tmyr
 大槻朱音    フィオナ・スチュアート  @otsukiakane39
 中村達哉    ラグナロク        @tatsu_buyaki
 擬人化にゃんた ケイト(20年前)      @gijinnka_nyanta
 北田紗菜    フレヤ・スチュアート   @sanakitada
 米田浩志    ロナルド・スチュアート  @koshi_yoneda
 岸野琢真    ダオス・ロシュフィード  @kishino0225



<2回観ました>
  新しいなお天が観れると評判の舞台(本人談)。
  初回と千秋楽、観劇してきました。
  初回はネタバレなしの感想を投稿させて頂きましたが
  今回はネタバレ交えた感想を投稿させて頂きます。 ←↑文字の揃い方が面白い
  千秋楽は風がめちゃめちゃ強くて寒かったですが、会場はぬくぬくでした。ありがたい。
  僕が前回ガッチリ観たピッパラの樹でもそうでしたが
  劇団ココアさんの舞台は観れば観る程違った見え方や考察が生まれる点が面白く
  今回も感じる部分でした。
  前説を担当してる役者様の成長もその一つで
  フィオナ役を演じる大槻朱音さんが小谷さんと共に担当され
  初日では元気よく間違えていた部分が千秋楽では自信を持って正解していました。
  安定した明るさがとっても素敵で、LEDのような眩しさを感じました。
  
  舞台内で違いを感じるシーンは開演後すぐに見つかりました。
  1回目、僕は後方の席に座っていました。
  ので気付かなかったのですが、冒頭のダオスがうなだれてるシーン、一人だけだと思ってたんですね。
  2回目は前から2列目に座っているお陰で倒れているエリザベスがちょっと見えました。
  Oh-、ミテルセカイ ゼンゼンチガウネ~
  など、座る位置によって別の世界観を楽しめる事を再度認識し
  知ってるのに初めて観るような演劇に胸を躍らせました。
  
  回数による差異は大きな部分でも感じました。
  個人的に一番印象的な心境の違いは、舞台のキャラクターが殺害されてしまうシーン。
  なお天はクライマックスのシーンの暗転後手足を縛られ押し倒され
  無防備な状態で刃物を向けられていました。
  リアーナは物語中で恨みを大きく集める役だったので報復は当然かもしれないのですが
  「!!!!!!」と心がキューッと絞められた1回目。
  その時のドキドキと言ったら。
  この経験が2回目で見事に活きまして
  ダオスは最初から他界してたからまぁ良かった(?)のですが
  スチュアートファミリーやラグナロク、特に哀しかったのはマイルズの死。やられ方も含め。
  アリアは描写がなかったから哀しみとは別だった。
  1回目の観劇では残念な感情だけだったのですが
  2回目の観劇ではキャラクターへの気持ちに加え、その役の推しの感情を踏まえて見る事が出来ました。
  完成度が高いからこそ、同じ舞台でも観る度に感性が刺激されるのでしょう。
  
  深い所での差異もありますが、もちろん単純な所でも複数観る事による効果はあります。
  役者の台詞や言い回し、演技を回数を重ねるごとに鮮明に覚えられるということ。
  特に、今回のなお天演じるリアーナはほんっとうにレアキャラで
  個人的には、なお天が演じるにしては珍しい~とかではなく
  舞台の役として珍しいキャラクターだったように思いました。
  自分を名乗る時の言い方、相手を挑発する台詞、「満ち足りているかぁい?」など奇妙なセリフ
  どれも貴重ななお天だったので、その様子を覚えるだけでも価値のある観劇だったと言えます。
  (後日、コンカフェで話題のネタにするなどしました。)

<現代の英、過去の米 神と魔術と蝋人形>
  エステリーゼの特徴として
  犯行の動機を詳細に深堀る為に過去編に重点を置くこと。
  今回は殺害されたダオス、共に狙われたエリザベスの事件現場から始まり
  20年前のアメリカに住まうスチュアート一家との因果を描いた物語。
  「殺された」という情報だけが存在し、現場にあるのは殺害したとされるダオス本人に似せた蝋人形。
  ダオスが本当に死んでいるのか分からないまま、エステリーゼ達の捜査と物語が進んで行く形式。
  情報多くて初見で整理するのが難しかったのは内緒←
   ※僕の大学偏差値はry
  メモを取りながら観ると周囲の迷惑だし、input力上げないとなぁ。
  ただし、ミステリーもので整理すべき観点を学んだりもしました。
  人(または物)がいつどこで何をしたかを抑えられれば、後はそれについて考えるだけ。
  次回はそれでやってみようと思います。
  現代パートは消えたダオスを探しながら関係者を文字通り表舞台へ上がらせる。
  同時に遺産盗難騒動が勃発。
  二つの事件を追う形になり複雑さが増すことに。
  その裏で進む過去パートでは
  スチュアート家が家を追い出され、西へ移動する所から物語は始まる。
  家族愛溢れるおっかあフレヤと家族と共に生きようと前を向くロナルドが印象的。
  道中途中生まれる繋がりと、同時に出来上がる深い因果が現代との交錯点。
  
  過去と現代が結びつく瞬間が物凄く面白くて
  直接的なセリフが無くても状況で"ハッ!"と気付かせてくれる、素晴らしい演出。
  気付きによる気持ちの浮き立つと同時に危機に陥ったリアーナ。
  僕は推しだったから単純にドキドキだったけど、なお天が初見の方にはどう映ったんだろう。
  もしかしたら😁👍←こんな気持ちだったかもしれない。それだけの役だったから。
  ケイトが共犯を自白しマックス警部と共に舞台から去る所でラストシーン。
  実はエリザベスと恋仲だったマックス警部の心境を察する場面の後
  エステリーゼとジェームズのラブコメで終幕。
  暗いムードに暖かい甘さを振り撒き、カーテンコールを迎えました。
  エステリーゼの最後の台詞、かっこよく決めた後に可愛く締めるのズルいですね。
  そんな華々しい終幕とは裏腹に、ひっそり残る後味の悪さ。
  エリザベスとケイトが捕まったからなんだって話。
  リアーナは罪には問えず生きたまま。
  スチュアート一家も戻って来る訳ではない。
  エリザベスとケイトはどうすれば幸せだったんでしょうね。

<登場人物への感想>
    ※僕は演技に関して浅いので感想は書けるけど評価できません。
 ■エステリーゼ
   見た目がカッコ良すぎる149cmの魔女探偵。
   低身長をイジられる事が通例みたいだけど、何かと並んでないと絶対に気付けないバランスのとれたルックス。
   印象に残るのは外見だけでなく声も同じで
   そんなに大きな発声をしているようには感じはないのに
   会場の奥深くまで十分届く声質がめちゃかっこいい。引き込まれる魅力が詰まったお方。
   
   今回はスペンサー兄弟が住まう蝋人形の館で、蝋人形に紛れて潜伏している所から
   調査に来たマックス警部とエリザベスの危機にさっそうと現れ助ける形で登場。
   余裕のある態度と突き刺す洞察に
   たまに出て来るわちゃわちゃしたギャップ萌えのバランスが面白い。
   僕はまだ2回目なので通例かも知れないですが
   一同に動揺を掛ける事で行動させ、事件のヒントを探って行く捜査をしていました。
   犯人を安心させて最後の仕上げを実行させた所で現行犯として捕まえる手法が策士的でした。
   というのは、今回の事件で物的証拠は全然上がらなかったのです。
   凶器も無い、死体も無い、あるのは状況証拠と脅迫状だけ。それとスカーフうんぬん。
   だから現行犯逮捕が一番手っ取り早かったということ。
   
 ■ジェームズ
   今回そうだったのか、毎回そうなのか分からないけど
   舞台のホッカイロとか、緩衝材みたいな存在。
   シリアスなシーンでもジェームズ出ると空気が和やかになる。
   エステリーゼに比べたら台詞は少ないものの
   彼女の片腕として常に存在する舞台の支え役のように見えました。
   壁や椅子に問い掛けるシーンは普通に面白くて、ラブコメのコメ担当だなぁと。
   イギリス人はコメあまり食べないみたいだけど。
   
 ■マックス警部
   今回の準主役。
   前回僕が観た時も主役級だったので、大切にされてそうな役柄。
   なんか、やたらとエリザベスとの会話音声が流れるなぁ、と思ったらそういう事でした。
   最後まで気付かなかった鈍感僕。
   いや、気付かせなかった演技と演出が上手かったのだきっとそうだ。
   冒頭にロシュフィード一派が場を去った後に真剣な表情でスーッと出て来たところが印象的。
   この時から何かを予感していたかもしれないけど
   複数考えた中の最悪のパターンを想定してエステリーゼへ捜査を依頼したのだろうと思う。
   エリザベスと一緒の行動は不謹慎ながらも楽しかったでしょうね。
   最悪を感じながらそうしていたと考えると、辛いものもあるけど。
   どこで気付いたんだろう。エステリーゼがズバッと当てるまで考えたく無かったかもしれない。
   笑いを振り撒き、切なく締める渋くてカッコ良い姿が素晴らしかったです。
   
 ■エリザベス
   過去編でフィオナだった新聞記者。
   最後まで気付ける要素無いと思ったけど、エステリーゼ慣れしてる人には分かったのかな?
   事件としては一連の犯人だったけど、同情できる部分もあった。
   途中までは。
   とにかく声が可愛らしくて、いつまでも聞いていたい優しい声での台詞が素敵だし
   明るい外観と立ち居振る舞いも良くて清純派清楚系ヒロインでした。
   うっかり自分が操ってた蝋人形に始末されそうになったけど、それ以外は計算高い立ち回りをしてた。
   恨みからの行動とは言え
   グリューネの心の傷とマイルズの姉を想う気持ちを利用した点は、呪いに近い執念を感じました。
   ロシュフィード夫婦を殺害するには十分な動機を持っていたけれど
   マイルズの殺害だけは擁護できなかったけど、どうしても捕まりたくなかったのでしょう。
   スチュアート一家は家族愛を強く描かれていたから、クレリアに対する想いからの行動だったとは思う。
   でもさ
   クレリアとマイルズは幼馴染な訳で。
   セリフからして仲も良かったように思えるし、その相手を血縁がやっちまったってなるとねぇ。。。
   マックス警部への想いは本当だったのか贋だったのか不明。
   利用したかっただけかもしれない。
   家族が欲しかったのかもしれない。
   ケイトが居たとはいえ、あちらはロシュフィード家に囚われるようなお勤めだし。
   両方かな。
   
 ■クレリア
   リアーナの娘とされている人。
   でも人物紹介にファミリーネームは記載されてない。
   つまりそういうこと。
   そういうこと、に気付けるのは終演後だけど。
   丁寧なセリフ回しがとても印象的で、声を発する度に注目を受ける存在感のある方。
   ダオスが脅迫状を境にリアーナへの扱いが悪くなると同時に金銭に悩んでいた事をキッカケとして
   ロシュフィード家からお金を盗んだ人でもある。
   僕は一般ぴーぽーだから想像するしかないけど、貴族にとって節約は苦痛なのでしょう。
   欲しいものが買えない事に悩んでいたから、と自供していた。
   実際はウィリアムにそんな姿を見られたくなかった、が本心でしょう。
   重ねた嘘を暴かれてしまい、出番の最後では荒んでいたように見えた。
   ウィリアムが支えないと崩れてしまうかもしれないけど、それは別のお話。
   育ての親リアーナに対しては、劇中では慕っていた様子で冷たく扱われるとかは無さそう。
   リアーナがあんな事をしでかした後、本当に自分の子供だと自己暗示したのかもしれない。
   
 ■ミネルヴァ・ホープ
   ダオスの何人目かの嫁的な愛人。
   イギリスでは一夫多妻制は法律で認められてないので、夫人では無く愛人のハズ。
   フィクションだし嫁で良いのかな?
   こまけぇことはry
   リアーナの存在感が強すぎてちょっと影っぽくなってた気がする。
   僕が推しを好き過ぎるだけかもしれないけど。
   萬代唯花さんは嫁にしたくなるのも分かるくらい綺麗な方で
   立ってるだけで癒しの存在でした。
   個人的に台詞こそ少なかったものの
   クレリアとウィリアムの純愛を動かす為に絶対に必要な存在でした。
   
 ■ウィリアム・ホープ
   学歴高そう。
   ミネルヴァ氏の子供?かな。
   関係性が把握しきれなかったし記憶にも留めきれなかった悔しい。
   でもクレリアと同年代っぽいからきっとそう。連れ子!
   背伸びして貴族になろうとしている振る舞いが印象的な元庶民の今貴族。
   ダオスの遺産相続相手が自分になっている事から
   クレリアを頼まれてるっぽい意志を感じた。
   新世代による新しい物語を引き継ぐ次世代主人公のような人。
   
 ■グリューネ・スペンサー
   ダオスに捨てられた嫁的な元愛人。
   蝋人形技術は家柄なのか、捨てられてから始めたのか
   過去が気になるのに過去の深堀が無い人。
   人に銃口を向ける程の努力を持ちながら捨てられたショックで心に傷を負っている人。
   そこに付け入ったエリザベスに行動を操られ犯行を助ける事に。
   エリザベスが利用するからダオスに捨てさせたのか
   ケイトから捨てられた情報を受けたからエリザベスが接近したのか
   もっとちゃんと物語聞いてれば見えたのかな?
   過去が気になるのにry
   気丈に振る舞いつつも操られる程疲弊した心は繊細だったようで
   マイルズが殺害された直後のシーンはあまりにも印象的。
   今にも後を追いそうで、正直観てられなかった。
   同時に弟への愛情も感じた。
   
 ■マイルズ・スペンサー
   シスコン。
   年齢は分からないけど蝋人形で生計を立てる程の技術を持つ職人。
   そこにダオス偽装体の製造依頼が舞い込んでくる。
   姉の復讐または憂さ晴らしになるならと前向きに受けるのだけど
   この時に依頼人の雰囲気を覚えてしまったせいで始末される事に。
   人形を作る技術の一端で
   人を良く観察し覚える技術が高かったのかもしれない。
   最初出てきた時からほとんどの場面で悪態をついていて目立っていたのだけど
   エリザベスから疑いを外す為の役だったのかもしれない。
   エリザベスはスペンサー達をあれだけ操れたのなら罪を着せることもできた気もするけど
   なんでやらなかったんだろう。
   彼女の理想の決着は、ダオス失踪で事件が終わる事だったのだろうか。
   
 ■ケイト(現代)
   登場人物の中でロシュフィード家と過ごした時間が最も長い人。
   友人と恩人を亡き者にし尽くしたロシュフィード家への恨みはかなりの物と思われるけど
   エリザベスのサポートに徹して事件や話を誘導する
   事件の複雑さを増長させる役目を持つ人。
   エリザベスとはどこで接点を戻したんだろう。
   少なくとも計画するところでは既に協力者だったハズ。
   静かで気品のある立ち居振る舞いがとっても綺麗。
   身長もあってスタイルも凄く良い。
   そんな印象を持ってXを開くと...お~、って感じでした。
   ありがとうございます。
   
 ■レイチェル
   ピッパラの樹でなお天と共演していた渡森さやさん。
   その説はどうも。
   あの時は貴婦人だったのに今回はメイド。
   役者だなぁ、と関心させられる凄い人。
   しかも、今回の役は急遽決まった役で、他の皆様とは遅めの参加。
   でも!それを感じさせない舞台での演技。
   本当にカッコイイ。
   大きく前に出る役ではなかったのでそこまで強い印象に残らなかったけど
   それってメイドに徹したって事?
   こう考えると目立たず舞台を支えられていたって話になり
   役者だなぁ、と関心させられる凄い人。(2回目)
   なお天の友達で舞台に出演経験のある方から見ると
   今回の舞台で一番好きな演技をしていたそうです。
   僕も演技について勉強始めようかなぁ。感覚だけで判断するのではなくて。
   余談ですが
   さやさんはポコチャ配信もされているのですが
   そこで舞台の裏話をちょこっと聞けるのですね。
   「髪巻いて行ったらなおちゃんに”髪巻いてるかわいい!”って最初に誉められた!」
   とか
   「ヘルメットの中身私だったよ(笑)」
   とか
   通常聞けない話題がたくさんあってめっちゃ面白い。
   気になる方は是非!
   
 ■アリア・スチュアート
   スチュアート家長女。とても可哀相な人。
   ただ可愛いだけでダオスに目を付けられリアーナに逆恨みされ
   家族を葬った相手と結婚させられた上に子供をすり替えられて激昂され処刑されるっていう
   今回の可哀相ランキング1位の人。
   可愛らしい見た目に反してしっかりもので
   荒れるフィオナを必死に説得して一緒に生きようとする長女の姿がとっても良い。
   ケイトと一緒に居る所は過去編の癒しでした。
   中の方のお名前の由来はなんだろう?
   
 ■フィオナ・スチュアート
   前説で元気が良かったとは裏腹に
   物語の因果に縛られ走り続けた裏側の主人公。
   ダオスがアリアに興味を示しフィオナに気が無かったのは謎。
   流石に1ファミリーから2女子は周りの目がキツイのだろうか?
   殴られてたからそこで殺意が生まれたのかな。
   スペンサー一家の中で一人だけ墓の中から生還した人。
   両親はやられてから埋められたのか
   みんな生き埋めだったのかは分からない。
   現代のスペンサー家で銃撃された時もそうだったけど
   計画性はあまり無くてその場の感情で行動を決めてそうな人物。
   壊される家に残る時も 殴った時も思ったけど
   とりわけグランマが力尽きた時の発想はそりゃ無茶だろ~な案だった。
   でも
   そんな人だからこそマックス警部への意識が芽生えたのかもしれない。
   事件解決のキッカケとなってしまった事がまた切ないポイントでしたけど。
   
 ■ラグナロク
   私の魔術師ラグナロク~!(パタッ)
   黒いコートに身を包みっぱなしで、肌を出さない魔術師と呼ばれる人。
   正体は黒人の手品師。
   1910年あたりの黒人はそれは差別の対象だったようで、その延長上の設定と思われる。
   初登場は幼少のケイトと一緒で衰弱して死にかけだったところをスチュアート一家に助けられる。
   以来行動を共にすることに。
   それに恩を感じ、命がけで守ろうとするのも印象的。
   奇妙な格好と言い回し、魔術と称する手品でリアーナを始め宗教団体の女性から注目の的に。
   この時代に手品なんて見せたらそれこそ魔法のようで、奇跡と思われるでしょう。
   しかし最後は子供のすり替えトリックに利用されダオスの怒りを買い始末される。
   なんという皮肉。
   あと、とてもイケボでした。
   
 ■ケイト(過去)
   スチュアート姉妹のパートナー的存在。
   現代ではフィオナを支える存在だったけど、過去ではアリアを支える存在。
   リアーナに睨まれ続けるアリアにとっては精神的に救われていた存在だっただろうし
   フィオナにとってもイギリスで生きて行く上で大切な存在だった。
   どのパートでもケイト自身が前に出る事は無かったけれど
   スチュアートとロシュフィードの因果を最初から最後まで見届けた唯一の存在でもある。
   ので、この物語はある意味ケイトの語りによるお話なのかもしれない。
   最後のシーンもケイトだし。
   めちゃ可愛かったので何故ダオスが求愛しなかったのかry
   
 ■フレヤ・スチュアート
   理想的物語の母。
   相手が誰でも自分の想いを前面に出す母は強しな人。
   わがままフィオナと衝突することもあったけど
   ただ叱るだけでなく、優しさを滲み出し一緒に居たい気持ちが痛い程伝わる熱演が見応え抜群でした。
   きゅっ てなりながら見てた。
   最終的に折れたものの
   フィオナがグランマの件で無茶を言い出した時に理論的に説得していて
   賢さも持ち合わせるナイスマザー。
   賢くてしっかりした部分はアリアに
   強い所はフィオナに継承されている様子も良かった。
   
 ■ロナルド・スチュアート
   スチュアート父。
   一家の大黒柱として自らを奮い立たせ、家族の先頭に立とうとするイケてる父。
   物資も少ないハズの中、ラグナロクとケイトを救おうとするナイスガイでもある。
   ただ、フィオナの無茶を言いくるめられたり
   条件を聞かずダオスの話に乗って後にやられちまうなど
   判断力が弱い一面も見えた。
   長旅の疲れと祖父母の死、カリフォルニア生活への不安のストレスとかで極限状態だったのかな。
   それで正常に考えようってのは無理があるか。
   しかしながら一家を助けてくれた事実もあるし
   アリアを差し出しても良かったんじゃないかなぁ、と思ったりも。
   岸野さんがイケメン過ぎるだけで、物語内の実物はもっとモンスター級だったのかも。
   それかリアーナの嫌がらせが効いたのかも。
   とは言っても、見張りが居る程の組織から走って逃げるなんて無理っしょ~。
   それを踏まえるとやはり判断力が弱点ってことか。
   その短所がフィオナにも継承されて現行犯逮捕に至ったってわけだ。
   
   僕は初回と千秋楽を拝見しましたが
   千秋楽の後説?のメインは米田さんでした。
   ダオスのモノマネしてたけどめっちゃ面白くて笑っちゃいました。
   こういうの見せられると他の役も気になっちゃいます。
   
 ■ダオス・ロシュフィード
   ロリコン。
   多分舞台関係者、もしくは観客含め全員思ってるロリコン。
   組織に立場があるのに自分だけ1人しか妻が居ないコンプレックスを向けた先が
   推定15歳前後のアリア・スチュアート。
   まぁ立場ある人が10代前半を求めるなんてよくある話だけど。
   でも妻が出来ない理由はダオス本人ではなくリアーナにあったことを
   ダオス本人は死ぬ直前まで気付かないのであった。
   リアーナを信じていた、愛していたから可能性を考えたくなかったのかもしれない。
   もしくは
   嫁が一人しかいないから、切れないから妄信していたのかもしれない。
   現代編
   エリザベスに子供すり替えの事実をほのめかされてから態度が一変したようで
   リアーナに冷たく当たるどころか金銭も与えぬ程距離を離していたそうな。
   それでもクレリアは切れなかったようで
   ミネルヴァを迎える事でウィリアムとの縁を作り遺産相続まで用意していた。
   リアーナとアリアどちらを愛していたか、というよりも
   贖罪の気持ちが強かったのだろうと僕は考えてます。
   フィオナに引導を渡される時も大して抵抗しなかったのかも。
   過去編での偉そうな人物像しか分からないから
   現代編の人間性を考えてもって所はありますけどね。
   
 ■リアーナ・ロシュフィード
   この舞台のトリカブト。つまり猛毒的な存在。
   物語の中核であり、全てのパートで因果を回してきたとんでもない人。
   天音直子から天音直子要素を抜き取って
   デスソース級の辛さと糸が切れたのに自動で動く人形を掛け合わせて完成する人物。
   現代と過去で人が全く違う上に両方なお天が演じている為
   極端に難しい二つの演技をこなす必要があったのに
   どちらも演じ切ってしまったなお天の努力と演技力には脱帽でした。
   過去一難しいと言うだけあるなぁ。
   単純なセリフの多さもそうですが
   現代ではエステリーゼに全力で突っかかるパワーも迫力がありましたが
   過去の独特なセリフ回しの気味の悪い立ち回り
   挑発的な言動や手を出させて被害者ぶる狡猾さ。
   自分の名前を名乗る時さえ、抑揚と強弱を極限まで狂わせた
   ガラスを爪で引っ掻くような気味の悪さ。
   外観だけでこれだけ捻くれた役だった上、役の設定は更にとんでもありませんでした。
   
   アリアを初見で「ダオスが気に入る女」と言う事を見抜き、工作を始める。
   ラグナロクを気に入ってるのは本当だろうけど
   その気持ちすら利用して画策し子供をすり替えトリックを実行する。
   ついでに産婆も始末する。
   間接的にとは言え、過去編で分かってるだけで6人殺してる。フィオナは生きてたけど。
   しかも、話によると「誰にでも同じこと言ってる」とのことで
   想像だけどダオスが気に入りそうな人間を片っ端から除けて行ったのではないかと。
   何故そうしたのか。
   金が欲しかったのか地位を守りたかったのか。ダオスを独占したかったのか。
   理由は分からないけど、排除する為には手段を選ばない冷酷な女性でした。
   
   現代ではそれはすっかりなくなり、よく取り乱すマダムになっていました。
   ピッパラの樹ではなお天が大きな声を出す事自体貴重だったのですが
   リアーナはそれが素の状態でした。
   開幕冒頭は落ち着いて話して居のですが
   怒りが満ちるまで結構早く
   嫌味や機嫌の悪い態度も常々取っていたので簡単に言うと良く怒ってました。
   でも我が身は大切なようで
   ロシュフィード家の全員が犯人の可能性があると言われた途端
   一人だけエリザベスの住まいに避難していました。
   エリザベスとしては予想外のラッキーだったものの
   本来はどう始末するつもりだったかは謎でした。
   機会があれば何でもよかったのかもしれない。
   後は祈りをささげる中で拘束され押し倒され
   死にはしなかったもののそのままフェードアウト。
   捕まったフィオナとケイトと普通に生き残って特に罰も受けないリアーナ
   推しには死んでほしくなかったものの
   ハッピーエンドとは言い切れない、後味の悪い終わり方でした。
   
   ちなみにですね
   このリアーナの演技、なお天にリクエストすればやってくれると思います。
   見逃してしまったぁって人は物販とかで頼んでみると良いかも?
   特に過去リアーナを日常でやってるかも?と思うと
   舞台中は面食らいましたけど
   なんか笑っちゃいます。
   汎用性も高いし。
   それにしても日常ではフワフワしてる姿が素で、他のお顔はあまり見れないのに
   リアーナ・ロシュフィードという反転した役を観れたの
   すっごく嬉しかった。
   なお天は凄いんだぞ!って観れたし観て貰えたし
   天音直子の演技には色んな可能性あるって改めて知ったし知ってもらったし
   今回の舞台と役に抜擢して頂いたのは小谷さんかな?にはすっごい感謝してます。
   僕はまだ3回目だけど、いつも面白い舞台を同時上映でたくさん開催しててスゴイです。
   また、なお天の新しい姿と可能性が見れますように。
   本当に楽しい舞台でした。
   次も楽しみ!(次もお願いします)